HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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追憶のブートレグ61・ACT43 / TODD RUNDGREN

2008-11-10 21:52:25 | ROCK
1987年頃だろうか、トッド・ラングレンのアルバムがRHINOから再発された。
それまで苦労せずに手に入った70年代のアルバムは「SOMETHING / ANYTHING」
「A WIZARD A TRUE STAR」「HERMIT OF MINK HOLLOW」の3枚程度だったので
未入手だったアルバムを手元に置くことが出来たときは、「やっとだな。」
という思いが強かった。

以前、後輩が日本盤というそれだけで足元見られて9800円払って
「THE BALLAD OF TODD RUNDGREN」を買った時は「男前やな~」
とおだててダビングしてもらったが、好きで買ったにもかかわらず何だか
可愛そうな気もしたし、人事なのになんだか虚しいような気がしたことを
思い出してしまった。hopperさんの家でゴロゴロしていたら、先輩が入って
きて「○○に『BACK TO THE BARS』の日本盤が2800円で売っていたぞ」と
言った瞬間に私とhopperさんが同時に立ち上がったのは、今思い出しても
笑える。たまたま私の財布に金があったからか、私の方が出口の近くに
いたからかは忘れたが、10分後にその盤は私の手中にあった。

さて、オフィシャル盤が揃うと後はお決まりのパターンである。(笑)
雑誌の広告にいかにも「良さげ」に書いてあったのが掲載写真のブートレグ。
確かに音質は良い。しかしながらクレジットに疑問があった。
「TODD RUNDGREN / HELLO PEOPLE」とあるが、「HELLO PEOPLE」って
何だ?。録音クレジットに「ULTRA SONIC 1974」とあるがこれって
正しいのか?。

当時の私はまだ「HELLO PEOPLE」というバンドを知らなかったのである。
このブートレグを聴いて幾つかの曲が耳馴染みないのと、トッドじゃない
声がボーカルをとる曲があるので、「なんで全部トッドじゃないの」と
不満を抱いたりもした。後々、HELLO PEOPLEは72年頃のトッドの
バック・バンドを勤めたロック・バンドで、後にトッドがプロデュースした
アルバムを出していることを知り、尚且つ74年というクレジットなのに
演奏曲目が72年3月発表の「SOMETHING / ANYTHING」収録曲中心の
レパートリーであることから、クレジットも間違いであることに気付く。
今では軽く検索をかければ、この日の音源は72年5月2日のものである
ことがすぐにわかるのだけど。(笑)

HELLO PEOPLEとトッドがどうやって繋がったかも、今ならなんとなくわかる。
このバンドのほとんど唯一私が知っているメンバーはN.D.スマート2世
なのだが、彼はグレイト・スペックルド・バードのメンバーでもある。
そうすると、後は想像の域だとしても何となく見えてくるはずだ。
今となってはトッドの歴史の中でも貴重なワン・シーンが高音質で残っていた
ことを感謝するだけである。



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