2011年の始まりに「ルーツ・ロック・レゲエ100選」というのをやったのだが、その中でキース・ハドスンの
どのアルバムを選ぶかで悩んだのが、上記の2枚であった。リー・ペリーやキング・タビーに負けず劣らずの
ダブ名人であった故に悩んだのだが、その時は内容の重要性を鑑みて掲載写真左の「FLESH OF MY
SKIN BLOOD OF MY BLOOD」を選んだ。その選択は今も正しいと思っている。
で、個人的にダブの名盤の印象が強いので、歌モノとは言わないが正面からボーカルに取り組んだ
「RASTA COMMUNICATION」とかを軽んじてしまったわけだが、今年になって同盤のデラックス・エディションが
登場した。ディスクの1枚目にオリジナル盤と12インチ・ミックス、シングルの所謂A面を収録し、2枚目には
ダブを収録してある。
「RASTA COMMUNICATION」のダブ盤といえば「BRAND」(掲載写真右)なのだが、今回のダブは
「BRAND」収録以外のダブもある。例えば今回のDXエディション収録の『BLOODY EYES DUB』は
「BRAND」には収録されていない。
これの元歌は『BLOODY EYS』で、同曲のダブ『MY EYES ARE RED DUB』は両者に収録。
しかしながら、今回収録された『BLOODY EYES DUB』の濡れ具合(笑)が実に気持ち良く、これを
聴くことが出来ただけでも、価値があるというものだ。
私が所持する「BRAND」は再発CDなのだが、それにはボーナス・トラックで『BLOODY EYES DUB』の
トラックにキースのボーカルがのるヴァージョンが収録されている。手っ取り早く言えばボーカル抜きヴァージョンが
「RASTA COMMUNICATION」のDX盤に収録されたということなのだが、なんだかややこしいでしょ。(笑)
快感指数の高さに比例するややこしさが、レゲエなのです。なんて堅苦しいことは抜きにして気楽に楽しめば
いいのである。
というわけで、今回のDX盤は「BRAND」未収録のダブも幾つかあるので、「BRAND」を持っているからといって
スルーは厳禁。(笑)
そういう私は今回、本体の「RASTA COMMUNICATION」の力強さに改めて気付きました。
このところレゲエ関連の再発CDに良いのが多いので、何だか嬉しいです。
抜かりなく、どうぞ~。(笑)