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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ファニー・カンパニー / ハイウェイ・ドライブ

2005-09-25 14:39:39 | THIS SONG
ファニー・カンパニーは72年から73年の短期間に
オリジナル・アルバム2枚、編集盤1枚を残して解散したバンドである。
ボーカリストの桑名正博の存在が傑出しているものの、
正直なところ、アルバム全編を通して聞くと、散漫なところが
耳につく。ロック本来の気楽で楽しい遊び心と、シリアスな
メッセージ性の両者のバランスが、アルバム内では明らかに
相反してどちらの良さも相殺されたような感じがするのだ。

「大阪モノ」では関西弁でスマートに(笑)歌う「スィート・ホーム
大阪」が格好いいのだが、私の生まれは四国で、関西に通算8年弱
居たとはいえ、もはや関東に住んで10数年。「あっ西の人ですか」と
初対面の人には言われると、面倒くさいので「はい。」なんて
答えてしまうが、本当は広島弁に近い言葉を使うそんな私が
大好きなのがファニ・カン2枚目のシングル「ハイウェイ・ドライブ」。

冒頭の桑名のカウントから軽快に始まる3コードのロックンロール。
腰の据わったリズム隊、タンバリンとカウベルの効果も抜群で、
間奏では絶妙のスライド・ギターも聞ける。
「隣の村までひとっ走り ハイウェイ・ドライブ」というキメの
フレーズがバンドのメンバーの単調な音程なのが、
逆に歌に入ってからの桑名のボーカルの艶を強調させる役割を果たし、
意外な効果を生み出す。曲のはしばしに入る桑名の掛け声、
合いの手はポール・ロジャースと同じくらい格好いいものだ。

オレンジ色の車で横に美人を乗せて走ったら目立ってしょうがない。
桑名にはそれが許されても、私がそんなことをしたら笑い者
になるのは目に見えている。(笑)
田舎を走るオレンジの車の車種って何だろう?
そういえば、キース・リチャーズは昔オレンジ色のベントレーを
所持していたそうな。今、街で見かけるオレンジ色の車で
すぐ思い浮かぶのはマーチくらいなのだけど。
私の車は緑色である。もし、中学の同窓会とかに
ブリティッシュ・グリーンのミニで乗りつければ、多分皆驚くだろう。
男友達は皆、家族や子供がいて大型車やワゴン車に乗っているのだろうな。
女の子も、当たり前だが私と同じだけ歳をとって経年劣化しているかな。
わけもなくそんなことを考えてしまった。

四国に高速道路ができるなんて、子供の頃には夢にも思わなかったよ。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (TK)
2005-09-26 19:31:42
後の桑名さんは置いといてファニカンはイカしてます。 東のキャロル西のファニカンなんて言われてたりしましたね。

なんというか金持ちの不良という雰囲気があるバンドだと思ってたんですが、実は実際にそうだったんですよね。

俺なんかがよく聞いた話では、桑名はいつでもナイフを隠し持ってるとかね。 桑名、ジョー、ユウヤさんが軒並み捕まった年があって、その年のニューイヤーロックの桑名の出番で、「トリップ仲間」やれと、客席で騒いでいたのは酔っ払った俺です。

やったかどうかは全く記憶にありません。

キャロル、ファニカン、もうひとつパフォーマンスの山本翔!
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Unknown (ハリー)
2005-09-26 21:18:19
私の世代ですと、リアル・タイムな桑名は

「セクシャル・バイオレットNO.1」なのですが、

初めてテレビで見たとき「この人はきっと、すげー

不良だ。」と思ったものです。

ただ、後で金持ちと知るのですが、なるほど、

品のある不良(笑)なんですね。格好いい!。



山本翔がでてくるなんざ、さすがTKさん、

「先輩」と呼ばせていただきますよ。(笑)

パフォーマンスってアルバム残してないですよね。

山本翔のソロは2枚目の「ロシアン・ルーレット」しか

持っていないのですが、微妙なアルバムでした。

ライブは凄いという話は、そこかしこで見聞きするので

なんとか発掘して欲しいものです。



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Unknown (TK)
2005-09-27 08:07:51
先輩はないですよハリー師匠。

パフォーマンスは実際には私も観てないですよ。

山本翔がソロで活動始めた頃、隔週で新宿ロフトの土曜の昼の部に出ていたんですよ。

その時交代で出ていたのがボウイでした。

ライブは山本翔の呼び名、ミックの通りの内容でストーンズの曲を多くやってました。

ミス・ユーとかもやってカッコ良かったです。

キャロルのウッチャンと仲良くて、ゲスト扱いで出たりしてました。

ソロアルバムを出し、後に一風堂と共演するようになり2枚目のソロがハリーさんお持ちのヤツですね。

南京街の罠なんて曲入ってましたっけ?一風堂と共演してるうちに、何故か一風堂の方が注目、人気が出てきてしまうんですね。

その後もう1枚アルバム残して、表舞台から消えてしまいました。

そして亡くなるんですけどね。 1枚目のアルバムがチープな音だけど気に入ってました。 全部西新宿で委託で売ったんですよ、マジでCDで再発してほしいです。
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Unknown (ハリー)
2005-09-27 21:59:38
南京街の罠は、A面1曲目です。

他の2枚のアルバムも込みでCDになって欲しいのですが、所属がEPICソニーだったので、和モノの

復刻にあまり興味をしめさない会社だから

しばらくは無理かもしれませんね。

ただ、権利を貸し出してどこかが(スカイ・ステーションとか)CD化することに期待しています。



実は大昔にカセットをもらったことがあるのです。90分カセットのA面が「だるま食堂」の

ライブ、B面が「昔、山本翔がいたバンド」とのみ

書かれていて、場所や曲名や日時の何一つ

わからないもので、何かの「ついで」でもらった

ために、そこいらに放りっぱなしにしている

うちに無くなってしまいました。

今思い出しても、自分の整理能力の無さが

情けなく思えます。(泣)

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