トータス松本がサム・クックのアルバム「TWISTIN' THE NIGHT AWAY」を丸ごとカバーした
アルバムをリリースしたのは、最早旧聞に属するのだが、アルバムを購入依頼何度となく聴いている。
ジャケットから中身まで完全コピーした、その男気に痺れまくっているというわけだ。
アルバム丸ごとカバーしたいきさつは既に語られているが、ト-タスは今回の「ツイスティン・ザ・ナイト・
アウェイ」をリリースする以前にサム・クックのカバーを披露している。
一つは03年リリースのソウル名曲カバー・アルバム(1曲オリジナルあり)「TRAVELLER」収録の
『BRING IT ON HOME TO ME 』。もう一つがウルフルズ97年のシングル『かわいいひと』の
カップリング曲『ワンダフル・ワールド』。
『ワンダフル・ワールド』は1番詞が英語で、2番以降はトータスが独自につけた日本語の歌詞で歌われる。
今回、トータスがサム・クックのカバーをするにあたって、ヒット曲集にせずに1枚のアルバム・カバーに
した隠れた理由に、既に2曲カバーしているというのもあったかもしれない。そうすると今度は
トータスが歌う『YOU SEND ME』を聴けるのは何時の日か、ということにファンの興味は移るのだ。(笑)
そう言えば『かわいいひと』のプロモには宍戸錠がゲスト出演して、華麗な銃さばきを見せる。
(実はちょっと、もたつくとこもあるのだが、そこが愛嬌があってよいのだ)
当ブログ認定の「門外漢が選ぶジャズ100選」と並んで「日本の映画100選」も同時進行中であることは
以前も書いた。日活映画は劇中に拳銃が法外に登場し笑わせてくれるのだが、ストーリーが明快で単純なものが多く
娯楽として肩が凝らないために人気があったのだなぁということを再確認している最中でもある。
日活第三の男と言われた赤木圭一郎主演だと「紅の拳銃」、エースのジョーこと宍戸錠だと「殺しの烙印」を
個人的に推す。裕次郎、旭は別の機会に。
ん?。話が逸れた。(笑)
ウルフルズがカバーしたソウルの名曲で忘れられないのが、これも98年のシングル『まかせなさい』の
カップリング『TIGHTEN UP ーしまっていこうー』。これも全歌詞をトータスが日本語で歌う。
オリジナルを知っている方は解かるだろうが、ほとんど喋りというかラップに近いパートがほとんどの
この曲に、敢えて深い意味のある詞を当てはめず、適当でありながら演奏するバンド自身と聴き手を無暗に
盛り上げることができるところが、トータス松本の面目躍如といったところである。
この曲にはオチがあって、同年のアルバム「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」の隠しトラック(31曲目)として
メンバーが担当楽器を持ち替えて演奏するバージョンが収録されている。演奏内容は推して知るべし。
この度を超えたジョークも、ウルフルズの魅力でもあったなぁと遠い目になる。
いずれにせよ、自分も好きな事に対しては「とことんでいこう」と思わせるのが、トータス松本の
「ツイスティン・ザ・ナイト・アウェイ」であるのは間違いない。
御指摘ありがとうございます。
61年に亡くなったことばかり頭にあったので
いけませんね。
記事の文は削除しますね。