HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

JULIET / YOKOSUKA BAY

2006-02-05 16:07:53 | 日本のロック・ポップス
横須賀のバンド、ジュリエットが76年に発表した唯一のアルバム。
「横須賀ベイビー」ではない。(笑)
今でこそ、「舶来モノ」なんていってもこっちの身の丈や
生活習慣にあわなければ「ゴミ」と同じだと容易に認識できるが
70年代には、まだまだ憧れや畏敬の念があったと思う。
横須賀といえば、基地の町である。そんな町からアメリカへの憧憬を
あからさまに音にしたバンドがジュリエットである。

たった今、偉そうに書いた私ではあるが「横浜」「横須賀」なんて
言われれば、ちょっと一目置いたりする。(笑)
田舎者の私だが、同じ工業都市(だった・・・)出身としては、
「川崎」「鶴見」なんてのにいちいちビビッてられないのである。

ジュリエットを紹介する時によく例えに出るのが、オールマン・ブラザーズ・
バンドやリトル・フィートだ。だが、本当にそれを感じ取れるのは
バンドや楽曲全体の構造を理解し、愛せる人だろう。
デュアン・オールマンや、ローウェル・ジョージのスライドにしか
気のいかない人には100年たっても理解できないかもしれない。
このもどかしさは、一体何なのだろう。

グレイトフル・デッドは好きだけど、「めんたんぴん」は聴いたこともない
なんて、得意げに言う人もいるが、それでいいのか?。
ジュリエットは、いなたい「はっぴいえんど」であり、太平洋側の
「めんたんぴん」であり、そして紛れもなくオリジナルな「ジュリエット」だ。
ガロのバックで腕を磨き、森園勝敏やジョン山崎の協力を得て
作り上げたこのアルバムが、当時の横須賀の気分を表しているかどうかは
私にはわからないが、2006年の今聴いてもそのクオリティには
驚くばかりだ。

2001年にCD化されたが、入手は難しいかもしれない。
70年代のアメリカの音に興味がある方は、気に留めておいて
中古コーナーを探す時に思い出して欲しい。
地味に聴こえるかもしれないが滋味なアルバムであるから・・・。

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2 コメント

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Unknown (TK)
2006-02-05 17:15:42
ジュリエットって、なんか横須賀からあまり出て来なかった印象があります。 自分も一度もライブ観る機会がなかったのですが、横須賀にはジュリエットが居るという、知る人ぞ知るという感じで噂は聞いてました。

紙一重のタイミングで観れなくて、俳優座で行われた10デイズロックなんてイベントにもたしか出演したんですが、ジュリエットの日は行きませんでした。

当時は都心から少し離れた都市のバンドが、ちょっとした個性醸し出してたりして面白かったです。今は話題にもならないけど、福生のキングコングパラダイスとかね、興味深かったです。



ハリーさん鶴見は横浜の一部です(笑)、川崎とは雰囲気違います。

鶴見は好きだけど川崎は嫌いです。
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Unknown (ハリー)
2006-02-05 19:42:29
TKさん。



横浜方面、埼玉方面、東京のはずれ・・・。

それぞれが個性的な時代のバンドですね~。



ああ、知らないとは恐ろしいもので「鶴見」って

「横浜」の一部なのですか。(笑)全然知らないところが

関東者でないってことがバレてしまいます。

多分、「鶴見」で酔っ払いと喧嘩したこと、昔の

嫌な上司が鶴見在住だったことなんかのイメージで

「けっ」って思っているのかも。

TKさんの川崎嫌いは、了解してますよ~。(笑)



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