HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE YARDBIRDS / BEAT BEAT BEAT

2008-10-30 22:04:22 | ROCK
我が生涯3大バンドはともかく、ゼムやスペンサー・デイヴィス・グループ、
アニマルズやスモール・フェイセスよりも圧倒的にヤードバーズが
好きである。先に挙げたバンドにはそれぞれ優れたボーカリストがいたが
それに比べてキース・レルフはどうにも分が悪い。
3大ギタリストのキャリア・アップの踏み台になったというイメージも
あるが、それにも増して楽曲の良さが全てを補って余りあるのだ。
アナログ時代に原盤を探したり、たった1曲のために編集盤を探したり
今思えばレコード収集に熱心だったように思う。

もちろん映像にも興味があってブートビデオも買った。
だいたいこういうものは勝手に店が編集しているようなものなので
画質や内容は似たりよったりで、まあ大したことはなかった。
個人的にヤードバーズのギタリストはジェフ・ベックという刷り込みが
いつのまにか出来ていたので、レアなジミー・ペイジ時代の映像というだけで
飛びついたものだ。

掲載写真はドイツのテレビ番組「BEAT BEAT BEAT」にジミー・ペイジ時代の
ヤードバーズが出演したDVD。私が買ったブートビデオにもボロボロの
画像で収録されていたのだが、当たり前だがこれは鮮明である。
滲んでなんだかわからない映像を有難く見ていたことを、ついこの間の
ように思い出すのだが、もう20年以上前の話である。

はっきり言ってカメラワークは全然ダメである。キース・レルフは
大写しになるのだが、バンド全体を捉えた映像は少ないしジミー・ペイジは
首から下のギターばかりが写る時間が長い。それでも昔見た映像が
これほどまでに鮮明にDVD化されると感無量である。
「HAPPENINGS TEN YEARS TIME AGO」での若きペイジの張り切り具合を見て
胸が高鳴る人は多いだろう。ブートビデオで見たときは気がつかなかったが
最後の曲「I'M A MAN」では5弦が演奏中に切れる。それでも弓弾きを
敢行するペイジを見て、いやでもこの後がレッド・ツェッペリンなんだと
いうことを思い起こさせ、稀代のギタリストのセンスに惚れ惚れする。
全4曲で収録時間は15分ほどなのだが、値段も5ポンドを切るので
なかなかいい買い物である。

他にキンクスとスペンサー・デイヴィス・グループのものも買ったのだが
どちらも短い時間ではあるが楽しいDVDである。今なら日本のショップより
直接海外から購入する方が安いだろう。リージョン・フリーのNTSC方式なので
安心して購入できることを付け加えておく。

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