HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

HE'S SO HEAVY

2014-06-23 00:03:15 | ROCK

掲載写真はイギリスの俳優ナイジェル・プランナーが、自身の番組での当たり役「ニール」の
名前で84年に発表した「NEIL'S HEAVY CONCEPT ALBUM」。
過去にCD化されているが、今回ボーナス・トラック付きで再CD化された。

ジャケットはストーンズの「THEIR SATANIC MAJESTIES RIQUEST」のパロディー。
ニールの語りとともに曲が披露されるのだが、そこでとりあげられるのがロック者の琴線を
擽るカバーが大多数なのが堪らない。

シングルにもなったトラフィックの『HOLE IN MY SHOE』、トゥモロウの『MY WHITE BICYCLE』、
ピンク・フロイドの『THE GNOME』、ドノヴァンやインクレディブル・ストリング・バンドのカバー
まである。中でも最高なのはキャラバンの『GOLF GIRL』のカバー。流石にここらはプロデューサーで
数多の楽器を担当したデイヴ・スチュワートが腕によりをかけた、というところか。
すっとぼけたピストルズ・カバーもご愛嬌。

各曲の前のナレーションにはナイジェルゆかりの俳優陣が参加しているが、これは英国在住なら
ともかく余程あちらのテレビ番組に精通していないと「おおっ」というわけにはいかないのだが
1曲バーバラ・ガスキンが参加していて、ここは「おおっ」と反応してもいいだろう。(笑)

今回のCDを買ったのはボーナス・トラック目当てである。アルバム・リリース当時のカセット・
バージョンにのみ収録されていたストーンズ・カバー『BROWN SUGAR』が目当てだったのだ。
初めて聴いたのだが、1分にも満たないソレはまあ、遊びというか冗談のようなバージョンで
過度の期待をした私は見事に肩透かしを食わされた。でも何故か笑みがこぼれてしまうのも事実。
だって、これは俳優でコメディアンが作ったアルバムなのだから。音楽的な笑いも必要ということだ。

プログレさんもサイケ者もストーンズ好きも楽しめるアルバムというのが、実のところそんなに
多くはないことを思えば貴重なアルバムといって過言ではないだろう。


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