掲載写真左はフェアポート・コンベンションの7枚組ボックス「COME ALL YE : FIRST TEN
YEARS」。今年で結成50周年となるフェアポートの最初の10年に焦点をあてた組物で
未発表テイクやライブが55曲もあるというので、購入した。
フェアポートは79年に解散するが、年に数度フェス限定で集まっているうちに85年に新作を
発表し、それから現在に至るまで継続的ににライブ盤やスタジオ盤を出し続けている。
私はそれほど熱心な聴き手ではないが70年代の盤の中には大好きな盤もあり、その時代の
組物なら聴いてみたいと思ったのだ。
しかしながら、この組物に添付されたブックレットに記載された各曲のクレジットは
それほど親切なものではなく、メンバー交代の多かったバンドなので「あれ、この
ライブの時の面子はどんなだったっけ?」と思っても即座にはわからない。まあ、そんなものは
他の盤のライナーなり本を見ればわかるし、尤も「それくらい把握しているのが当たり前」と
言われれば返す言葉も無い。
そんな中(笑)シンコーがフェアポートのムック本(掲載写真右)を出した。フェアポートと
そのメンバー関連だけで一冊の本が出るなんて快挙だと思ったのと、先の箱物を聴いて
時代考証に難儀したのでこちらも購入。いや、これは買って良かった本でした。
「COME ALL YE」のディスク7にあたる74年のライブ盤は、「RISING FOR THE
MOON」のDX盤のディスク2と丸まる同じだなんて、気が付きもしなかったし。
(「RISING FOR ・・・」のDX盤の存在すら知らなかった。)
メンバーのインタビュー(最近の物もあれば、初来日時のものもある)は、面白いし、
ディスコグラフィーが役に立つ。特に85年以降の数多ある盤を系統立てて知ることが
できたのは嬉しいし、後半のリチャード・トンプスンの特集がまた、嬉しい。
今まで意識して数えたことなんてなかったのだが、結果としてリチャードの盤を30枚以上
所持していることがわかった。因みにフェアポートは15枚しかありませんでした。(笑)
さすがに、ここに掲載されている盤を全部手中に収める度量はないが、資料としての価値は
大きいので、機会ある度に取り出して読むことになるだろう。
これも買ったのですが、こちらはまだ開いても
いません。秋の夜長のお供にしたいと思っています。
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