HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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Rock Honors 2008

2008-11-02 21:07:50 | ROCK
11月である。いよいよザ・フー単独公演へのカウント・ダウンが
自分の中で始まった。皆も心の準備を整えている頃だろう。
ところで、私はおそらく来日公演で演奏されるであろう曲のドラムスを
全てマスターした。所謂シャドウ・ドラミング(笑)である。
もし、コンサート中にザック・スターキーに不測の事態があったとしても
演奏が中止にならないように、全てのドラマーは備えておくべきなのだ。
ベーシストも然り。ギタリストとボーカリストはその限りで無い。
ロジャーとピートの代役は要らないし。
半分冗談で半分マジなのだが、ともかくあと2週間ちょっとなのだなぁ。

昨日テレビで「ROCK HONORS 2008」を見た。今年で3回目となる今回の
イベントではザ・フーを讃えるコンサートということで、本家の演奏は勿論
様々なコメンテーターや司会者、バンドが華を添えた。
7月に行われたコンサートなので、既にブートレグで出回っているのだが
私は未見であったので、今回のテレビ放映で初めて見たわけである。

出演したバンドは皆、気合が入っていた。フー・ファイターズの
デイヴ・グローバルの「フーのメンバーになりたい」というコメント、
フレイミング・リップスのウェイン・コインの「メンバーに近づけた気が
する」というコメントが泣かせる。
フレイミング・リップスはトミー・メドレーを、パール・ジャムは
四重人格から重厚な2曲を演奏して、サポート・バンドの選曲の
バランスがとれているのが良かった。
テネイシャスDの「スクイーズ・ボックス」は軽妙洒脱だ。
流石はジャック・ブラックである。

ザ・フーの登場を導いたのは俳優のアダム・サンドラーであった。
「再開の街で」という映画の原題が「Reign Over Me」であるのは
何かの縁か?(笑)自身でレスポールを弾きながらマジック・バスの
替え歌を歌うのだが、歌詞が素晴らしかった。
ジョンの死を悼み、死後30年経ってもキース・ムーンを慈しみ、
ロジャーのマッチョぶりに感嘆しつつ、ピートの歌には情熱と痛みが
宿ると歌うのだから。
確かにこの情熱と痛みこそが、私にとってピート・タウンゼンドを
『ロックの指針』とさせる理由なのだ。
ザ・フーの演奏も充実していた。マイ・ジェネレーションでは
ロジャーが歌いだすタイミングがずれたので、ドキっとしたけれど。
最後の曲「Tea & Theatre」に入る前にピートとロジャーの間で
ちょっとした漫才(笑)があるが、昔ならこういうやりとりは
ピートとキースの間で行なわれていたのだなあと思うと、ちょっと
泣けてきた。

もしかすると、ロジャーの声にベスト・パフォーマンスを期待するのは
難しいかもしれない。間にインターバルがあれば別だろうが、連日の
公演だと声が荒れて出なくなるのは、残酷ではあるが過去のCDやDVDで
明白である。しかし11月に我々の目の前にいるのはザ・フーである。
今から神経が高ぶっているのだが、心からコンサートを楽しみたいものだ。

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