HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

BRITISH LIONS / ONE MORE CHANCE TO RUN

2007-07-16 21:53:10 | ROCK
ブリティッシュ・ブルドッグスじゃないよ。(笑)

ブリティッシュ・ライオンズは、地味なハード・ロックを演奏するグループという
程度の認識しかないのだが、メンバー構成は興味深いものがある。
後期モット・ザ・フープルから、イアン・ハンターとミック・ロンスンが抜け、
モット名義で活動していたところに、元メディスン・ヘッドのジョン・フィドラーが
ボーカリストとして参加して出来たグループ、といえば興味が沸く人もいるだろう。

モット・ザ・フープルは勿論大好きだし、メディスン・ヘッドも初期のハーモニカと
バスドラにギターという不思議な編成の時代から、バンドらしくなった時期を含む
「ダンデライオン」に残した3枚のアルバムはどれも魅力に溢れ、好きである。
しかしながら、ブリティッシュ・ライオンズは何とも垢抜けないバンドで、
そこでがなるジョン・フィドラーもメディスン時代とは別人のようで
ボーカルが一本調子であり、強烈にアピールするものではない。

しかし。ガーランド・ジェフリーズの「WILD IN THE STREET」やチャック・ベリーの
「COME ON」をカバーするようなバンドを、簡単にダサいといって
切り捨てられないのがロック者の業なのか?。(笑)
掲載写真のDVDは、78年にドイツのテレビ番組「ロックパラスト」に
出演した際の映像を収録したものである。もっといい状態の映像は残って
なかったのか?という疑問も少々沸いてくる画質で、後半は色落ちや歪みが
酷くなってくる。もちろんオフィシャル映像なのであるが、昔の質のいい
ブートビデオくらいの画質である。
1STアルバムを出した後なのでそこからの選曲が中心で、48分という時間も
冗長でなく、それなりに楽しむことが出来る。
DVDを見て改めて思ったが、悪くはないが特筆すべきところもない。
メタル化した時代のシン・リジーは好きではないのだが、それでもそっちの方が
もっと個性的である。

何かが欠落しているのだが、英国ロックのマニアにはそんなところも含めて
このバンドを好きな人がいるだろう。まずはアルバムを聴くのが順当であるが
こんなバンドの映像がDVDになるとは思ってもいなかった。
ブートレグで映像が出回るほどの需要も無さ気なバンドなので、コレクションに
加えておいてもいいと思う。
ボーナス映像で既発DVDからフィドラーが再結成したメディスン・ヘッドの
ライブが5曲収録されている。フィドラーにはこっちのほうが似合ってるように
思えるがいかがだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« I AM NORMAL | トップ | サディスティック・ミカ・バ... »

コメントを投稿