HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 20

2014-04-25 05:56:21 | ROCK

掲載写真はリサ・ミラーが68年に発表したアルバム「WITHIN MYSELF」。
この写真からは想像もできないが、この時のリサは11歳(!)である。

11歳の女の子がレコードを作ることができるというのは、それなりの大人の算段が
あってのことで、彼女の母親と叔母のユニットであるルイス・シスターズがモータウンと
ライター契約をしていたところから話は始まる。モータウン傘下でのデビューも大した
話題にならず、子役スターとしての売り出しもままならなかったが、ルイス・シスターズは
どうしてもリサを売り出したかったようで、その後にA&R担当となったカンタベリー・
レーベルからシングルとアルバムを出したというのが流れである。

ルイス・シスターズが書いた曲はオーソドックスなポップスではあるが、アレンジが
当時のサイケデリックな雰囲気を醸し出す曲があったり、フランス・ギャルの持ち歌と
いってもいいような典型的なアイドル歌謡的な曲調だったりで、今の耳で聴けば
それなりに面白い。

ジェファースン・エアプレインの『WHITE RABBITT』という選曲は意外というか、
子供が歌う歌じゃないだろうなんてことも思うのだが、これはリサ自身の選曲。
貫禄十分に歌うのだが、その次のビートルズ・カバー『FOOL ON THE HILL』の
子供っぽさと比べると面白い。

冒頭に配されたルルの『TO SIR WITH LOVE』にモータウンの残り香を感じるもよし、
『MECHANILAL MAN』でのモーグ・シンセの意味不明な音を邪魔くさく思うも良し(笑)。

それにしても11歳にしては、おそるべき歌唱力だと思うのだが、この後にボーカリスト
としてのキャリアを築けなかったのは勿体ない。ここから先は大人の算段に彼女の意思も
加わってくるので、こればかりは仕方ないのだろうけど。


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2 コメント

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tapara (リタ・マーリーかと思った)
2014-04-25 23:00:18
Harryさん、

どうして、毎度毎度ユニークな人材を紹介することが
できるのですか?なにか、どらえもんみたいに、
「どこでも、いつでもドア」のようなものを持っていますか?

リサ・ミラーさん、日本人的に言えば11歳どころか
51歳といってもおかしくないくらいのルックスでは
ないですか。
「Beggar Boy」という曲が昔のポップス調で、
おもしろかった。(たしかに、『MECHANILAL
MAN』でのシンセはうざい、唄はVickyのようで良いのに)
返信する
よりによって・・・ (ハリー)
2014-04-26 06:07:46
taparaさん

CDの中ジャケやブックレットに使われた他の
写真は子供らしいものが大いのに、よりによって
なんでコレ?という感じです。

「どこでも、いつでもドア」、あったらいいな、できたら
いいな・・・ですね。(笑)
返信する

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