11月3日が文化の日であるのは先刻承知しているのだが、レコードの日でもあるという
ことは今年になるまで知らなかった。ついでに文具の日であり、まんがの日でもある。
さて、何で今更のように今日がレコードの日であることを刷り込まれたかというと、
その日を祝うべく数多くのレコードがリリースされるという、外向けに盛り上がることの
ないイベントが開催されたからである。掲載写真はレコードの日記念にリリースされた
2枚の男気溢れる7インチ。
勝新太郎の『SUNNY』が遂にA面に配されて7インチとなったのは実に嬉しい。
私が知る限りでは『SUNNY』がE.P.を含めて7インチに収録されたのは過去に2度ほど
あるのだが、いずれもカップリング扱いであった。それが遂に堂々の2曲入り7インチの
表看板となったのだ。
個人的には以前も書いたが最強のカバー・ソング。アルバム「勝新太郎 夜を歌う」からの
カットである通り、紛れもなく夜の音。この後には間違いなく男女の営みが行われるはず。
いや、妄想の逞しさにも程があると言われそうだが、そんな間抜けの戯言さえ許容する
懐の大きな勝の歌唱は何度聴いても痺れる。
露払い太刀持ちには『SUMMER TIME』が配された。もう、理想のカップリングである。
そしてこちらも、そのキャリアの中で遂にアナログ盤がリリースされたのが
グルーヴァーズの「GROOVISM E.P.」。アルバム「GROOVISM」から3曲が選ばれて
いるのだが、これが実に私の好きな3曲とピッタリ一致。実に嬉しい。
レコードが似合うバンドなのでLPはともかく7インチは出して欲しいと常々思って
いた。メジャー契約のあった90年代に1枚くらい出るかなと思った日から20年が
経った。今こうやって7インチが出るというのは、バンドが継続し尚且つそれが出来る
状況にあるということであるので、喜ばしい限り。
ああ、なんて日だろう。レコードを聴くのにうってつけの日。
まさにPERFECT DAY。
ハリー君には、特別な盤でしょうね。
私は、CD持っているから、あえて買いませんけれど、ハリー君が買う気持ちは、とてもわかります。自分の選択とあった、それだけでも、幸せ感満載ですね。
先日、菊花賞のCDに、共演していた騒音寺のもう辞めたドラマーのサインを貰いに得三に行ったとき、そのCDを持ってるのを見て、別のバンドマンが、
凄くそのCD、大事にしてるのがわかって、そのバンドが羨ましいです。
と、発言。そいつ、初めてあった子だったけど、いいやつだなぁ、と、思いました。
当人以外にはどうでもいいけど、大事なものってありますよね。それを馬鹿にせず、わかってくれる人って、いいなぁと、思います。
って、私が、いいという意味ではないんですけど、人間、こだわりがないと面白くないということかしら。
阿佐田徹也、読んで寝よっと。
こだわり、特別な思い入れというのは誰しも持っている
でしょうし、持っていてほしいです。そうでないと、本当に
消費されるだけの消耗品で終わってしまいますから。
私も尊重しますよ。