1980年に録音され、81年にカリフォルニアで500本の
カセット・テープというフォーマットで発売された作品。
98年にCD化されるまで、ほとんどの人が聴いたことが
なかったアルバムだろう。もちろん私もその一人。
SFというのがユニットの名前。ボーカルとギターを
担当する中島茂雄と、ベース、ボーカルを担当する
山下富美雄のイニシャルからとられている。
カリフォルニアで音楽活動をしていた二人が、アルバム制作を
思い立ったときに宮下富実夫とであう。
宮下は名前を文夫から富実夫へと改名していたのだが、
そう、ファー・イースト・ファミリー・バンドの宮下である。
宮下はファー・イースト・・・解散後、カリフォルニアにバンドの
メンバーを探しにきていたのだが、二人にプロデュースを
頼まれ、できた作品がこれである。
出てくる音は・・・。
「炎」~「ザ・ウォール」の時期・・・といってもこの3枚の間に
ピンク・フロイドはどんどん変化しているのだが、大雑把に
後期ピンク・フロイドを想起していただきたい。
このアルバムの録音は80年だが、フロイドがその後発表する
「ファイナル・カット」まで含めてもいいだろう。
初期ビートルズの音の再現が難しいように、後期フロイドを
思わせる音というのも、ありそうでないものだ。
ジャランと鳴らす中島のギター、隙間をうめる宮下自身の演奏する
シンセ、何より山下のボーカル、特に抑揚というか、節回しが
ロジャー・ウォータースを彷彿させる。
このアルバムを手にした人のほとんどは、宮下の「その後」に
興味があってのことだろうが、アルバムは期待をいい方向に
大きくうらぎる。
歌詞は理想郷を求め、もしくは悟りの境地にたどり着きたい
とでもいうようなもので、ほとんど英語で歌われる。唯一、
日本語歌われる1曲が宮下のボーカルというのも興味深い。
宮下はいまやヒーリング・ミュージックの大御所である。
ちょっと検索すれば膨大な数のCDがヒットするが、
音楽に「癒し」を求めない私には必要の無いものだ。
残念ながらこのユニットはこの1作で消滅するが、こういった
作品が残されていることを覚えておいて損はないと思う。
カセット・テープというフォーマットで発売された作品。
98年にCD化されるまで、ほとんどの人が聴いたことが
なかったアルバムだろう。もちろん私もその一人。
SFというのがユニットの名前。ボーカルとギターを
担当する中島茂雄と、ベース、ボーカルを担当する
山下富美雄のイニシャルからとられている。
カリフォルニアで音楽活動をしていた二人が、アルバム制作を
思い立ったときに宮下富実夫とであう。
宮下は名前を文夫から富実夫へと改名していたのだが、
そう、ファー・イースト・ファミリー・バンドの宮下である。
宮下はファー・イースト・・・解散後、カリフォルニアにバンドの
メンバーを探しにきていたのだが、二人にプロデュースを
頼まれ、できた作品がこれである。
出てくる音は・・・。
「炎」~「ザ・ウォール」の時期・・・といってもこの3枚の間に
ピンク・フロイドはどんどん変化しているのだが、大雑把に
後期ピンク・フロイドを想起していただきたい。
このアルバムの録音は80年だが、フロイドがその後発表する
「ファイナル・カット」まで含めてもいいだろう。
初期ビートルズの音の再現が難しいように、後期フロイドを
思わせる音というのも、ありそうでないものだ。
ジャランと鳴らす中島のギター、隙間をうめる宮下自身の演奏する
シンセ、何より山下のボーカル、特に抑揚というか、節回しが
ロジャー・ウォータースを彷彿させる。
このアルバムを手にした人のほとんどは、宮下の「その後」に
興味があってのことだろうが、アルバムは期待をいい方向に
大きくうらぎる。
歌詞は理想郷を求め、もしくは悟りの境地にたどり着きたい
とでもいうようなもので、ほとんど英語で歌われる。唯一、
日本語歌われる1曲が宮下のボーカルというのも興味深い。
宮下はいまやヒーリング・ミュージックの大御所である。
ちょっと検索すれば膨大な数のCDがヒットするが、
音楽に「癒し」を求めない私には必要の無いものだ。
残念ながらこのユニットはこの1作で消滅するが、こういった
作品が残されていることを覚えておいて損はないと思う。
ホームページにメールで住所をお教えいただければ無償で送ってさしあげます。
リンク先をたどれば山下富美雄氏の活動が詳細に
わかるようになっていて驚きました。
「SF」のオリジナル・カセットの雄姿!も見ることが出来、嬉しかったです。
ほとんどの人が聴いたことが
なかったアルバムを要所を押さえてこんなに手際よく紹介されているのには感心しました。