HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SWEET SUMMER SUN

2013-11-03 00:05:48 | ROCK

ローリング・ストーンズの44年ぶりのハイド・パーク公演というニュースは、ストーンズ
関連の話題の中では久々に胸ときめいた。50周年ツアーの最終公演であるという意味合いと、
今回のツアーに帯同しているミック・テイラーのお披露目コンサートが同地であったという
意味合いにおいて、である。

7月6日と同13日に行われた演奏は、既に多くの会場録音の音源が出回り、私もそれを
耳にした。今ではストーンズが演奏を手直ししてオフィシャル盤を出す前に、すべてが
ほとんどタイムラグ無しに知られてしまうので、これはストーンズに限ったことではないが
ミュージシャンにとっては、やりにくい御時勢である。

ハイド・パーク公演の前に出演したグラストンベリー・フェスティバル公演の映像も見たのだが
なかなか良い演奏だったので、ハイド・パークのプロ・ショット映像の登場を期待したのだが
既にご承知の通り、オープニングでキースさんが派手なミスを2日にわたってやらかしたので
これは無いかなあなんて思っていたところ、まずは配信発売で音源が登場した。

過去のアーカイブではなく最新公演なので、「これは必ずCD化される。」と踏んだが、
まさか異例のスピードで映像とCDがリリースされるとは。全く嬉しい誤算である。

映像は、まるで映画を見ているような感じにさせてくれる編集が随所に施され、単純な
ライブ映像とは一線を画す。この時期の欧州特有の日の高さのために、まだ薄ら明るい
会場が徐々に暗くなるというシチェーションも絵的に効果的であった。

今回の映像を見て、今になってやっとダリル・ジョーンズがストーンズにもたらした
貢献度について理解できたような気にさせてくれたのも、私には青天の霹靂であった。
歳をとって曲のテンポが落ちてきた昨今だが、グルーヴとでもボトムとでも
何と呼んでも構わないが、それを補う役割がダリルにはあるのだなぁと今更のように
思うのであった。

テンポが落ちた演奏と書いたが、ボーナス映像の『TUMBLING DICE』に関しては
ストーンズ史上かつてないほどのハシり具合が笑えた。やっぱりバンドである。
バンドの演奏はハシるのだ。ほら、BAND ON THE RUNっていうじゃない。違うか。(笑)

さて。冒頭に書いたキースさんのミスというのは、オープニング・ナンバーの
『START ME UP』のイントロのコードの押さえ間違いを指すのだが、商品化にあたって
見事に修正されていた。

ところで、何故キースさんは2回の公演で同じミスをしたのか。
答えは簡単、あれはミスでないことをアピールするためである。(笑)
例え、ミス・トーンと思われる音をだしても、そのフレーズを2回続ければそれは意図的な
ものでミス・トーンとは思わせないことを私は某有名バンドの超有名ライブ盤で確信した。
キースさんは、それを時間差でやったのである。なんてね。(笑)

会場の雰囲気も歓迎ムードいっぱいだったので、ストーンズの演奏も良かったというのも
間違いではないだろう。

私はストーンズには「甘い」のだが、今回の映像は演奏込みで実に素晴らしかった。


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2 コメント

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Unknown (TK)
2013-11-03 03:27:29
WOWOWで見たライブが良かったので早く注文してうちにも来ました。
ブートは聴いてないけど修正はやはりあったんですね、完璧主義のミックさん(笑)

良いですよね、団子気味なミックスも最近のクリア過ぎるブートより好きです。

1曲だけ入ってるボーナスディスクがなんだかめんどくさいな。
ユニオンの特典ディスクかって感じ(笑)

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Unknown (ハリー)
2013-11-03 18:19:26
TKさん

いつもなら、ディスクの余り時間にボーナス・トラックを
入れるのに、あの1曲だけでCD1枚とは、何とも
かったるいですね。7インチなら別ですけど。(笑)

CDより映像のほうがミックスがすっきりしているように
聴こえる感じがしますが、気のせいかもしれません。(笑)

「SHINE A LIGHT」には満足しませんでしたが、今回は
アギレラちゃん抜きでも大満足です。
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