
01年に「WORLD ROCK FESTIVAL EASTLAND」という3枚組ブートレグが
世に出た。75年8月7日後楽園球場で行われたロック・フェスティバルを収録した
ブートレグで、今でこそ見向きもしないが当時は熱心に読んでいたブートレグ雑誌に
それが掲載された時は魂消た。何しろ日本のロック・バンドの演奏が収録された
ブートレグだったのだから。日本のバンドを収録していたせいか、コピー枚数が
少なかったせいか、あっという間に市場から消えてなくなったのも記憶に新しい。
残念ながら私は、そのブツを入手できなかった。後にCDRコピーを入手して聴くことは
できたのだが、今思い返しても、一瞬の間隙を突くようなブートレグだったと思う。
ネットで様々な人と交流し始めた時期でもあり、音源の交換を始めた時期でもあったので
件のブートレグを入手できなかったことが、日本のロックの音源入手の勢いに火を注ぎ(笑)
「あれは一体何だったのだろう」と思うくらいトレードに精を出した。(笑)
今では一切トレードはやらない。トレードはやめたものの、ネットで知り合った方から
トレードに熱心な時には欲しくても手に入れられなかったバンドの音源を、何ももったいぶることなく
「交換にアレをよこせ。」なんて言われることもなく頂いた時は嬉しいものである。
信義則に反するので、何を頂いたかは書けないけど。(笑)
掲載写真は世に出たばかりのブートレグで、75年8月5日愛知体育館でのジェフ・ベックと
ニュー・ヨーク・ドールズの演奏を収録している。ベックに関しては、このブツより良い音質の
ブートレグがあるが、ドールズの演奏は初出。ドールズだけでも大いに価値があるのだが、
何と当日出演した他のバンドの演奏を収録した3枚のCDRが、「おまけ」で付いてきた。
昔から「おまけ」好きなのだが、今回は明らかにこの「おまけ」目当てでブツを入手した。
収録されているのは「外道」「クリエイション」「ファー・イースト・ファミリー・バンド」
「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」そして「フェリックス・パパラルディー&ジョー」。
それほど高音質ではないが、貧弱な会場録音のテープを聴きまくった耳には何の違和感も
なくすんなり入ってくるレベルである。全ての演奏を切れ間なく完全収録しているわけではないが
2時間半もの演奏を聴くことができるというのは、素晴らしすぎる。
東京では「イエロー」「マキOZ」「四人囃子」が出演したのだが、名古屋でも日本のバンドが
熱演したことが伺い知れる。おおっぴらなブートレグは御法度というので「おまけ」扱いに
したのだろうが、歴史的価値のある音源が解放されたのは喜ばしい。
勿論、私はベックもドールズも新譜が出れば今でも必ず買うファンなので、本編(笑)も
何度も聴き返すだろう。音源を世に出してくれた方に只々感謝、である。
名古屋のジェフベックは持っています、音質いいですよね。
トーキョードールズじゃなくてナゴヤドールズだ、もうすぐ40年前になってしまう。
後楽園で見たわけですが、日本のバンドは誰が出るかという情報も知らなくて、出ると思ってた外道が出なくて少しがっかりでした。
ジェフベックがイエローの直後に出て来てびっくり、5人の四人囃子は夕暮れ時間に出て来て夕陽と照明がミックスされて幻想的だったなぁ。
ここのところ、昨年のストーンズ関連のブートレグをチェックすべく、いろいろと探していましたので勢いで
入手してしまいました。(笑)
本当に、もう40年近く経ったのですねぇ。
ジェフ・ベックもドールズも現役というのが、時の流れの感覚を曖昧にさせてしまいます。両者にはまだまだ
第一線で活躍して欲しいものです。
以前に書いたような気もするのですが、京都公演を観にいってました。例の、「ジェフ・ベックが来なかった雨の円山音楽堂」です。
ベックはもちろん残念でしたが、その代わりということで、目当ての NYドールズが二回でたりと、いろいろありました。パッパラルディ&ジョーがなかなか良かったという記憶も。
そういえば、数年後に来日したベックの大阪公演のチケ代が、このお詫びで東京より安くなったという都市伝説が、出れなかった真相と共に語り継がれております(笑)。
歌のタイトルになってしまうとは、ジェフ・ベックさんも
思いもしなかったでしょうね。(笑)
私の嗜好で言えば、パッパラルディとかクリエイションは
それほどでもないのですが、やはりベックは見たい。
もし自分が当日そこにいたら、物凄くがっかりしたと
思います。
それにしても。デヴィッド・ヨハンセンの男気に拍手、
ですね。