HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

4 EVER

2014-06-19 00:02:00 | ROCK

74年に結成されたブロンディーの結成40周年記念盤がリリースされた。
バンドのHPにはアルバムのタイトルが「BLONDIE 4(0) EVER」と記されているが
パッケージの何処にもそんな表記がない。ま、そんなことは記念碑的なタイトルの
秀逸さに免じて不問にすべきか。(笑)

       

パッツケージには、「GREATEST HITS DELUXE REDUX」とあるが、このタイトルも
見事に韻を踏んでいて面白い。パッケージには2枚のCDと1枚のDVDが収納されている。
「GHOST OF DOWNLOAD」と題された盤は新曲で構成された純然たる新譜。
ライブでは演奏されていたフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの『RELAX』のカバーも収録。

実はこれが目玉じゃなかろうかという「GREATEST HITS DELUXE REDUX」は
往年のヒット曲のリメイク。実のところ、この再録音集の存在が肝だと思う。

新譜である「GHOST OF DOWNLOAD」を聴いて、まず感じたのが「まるで昔の
ブロンディーを聴いているようだ」ということだ。最新のテクノロジーやラップの要素を取り込んで
いるが、音の感じは79年から80年あたりの盤を聴いているような感覚に陥る。
それでいて、特に古めかしいと感じさせないのが不思議なところである。

そして再録音集の「GREATEST HITS DELUXE REDUX」を聴くと、40年の月日が
経っているというのに、録音機材の進化を差し引いても、どの曲も今提出されても十分に
通用するクオリティーを保っていることに気づく。さすがにデボラ・ハリーの声は
それなりの年輪を刻んでしまているが。(笑)

新譜と再録音ベストを並列に並べることで、先日のニール・ヤングじゃないけれど
録音時期を無視した曲の普遍性、バンドの一貫性というものが如実に示されたのではないかと
思うのだ。もちろん、単純にバンド結成40周年を祝うという趣旨にも賛同したい。

DVDは77年のCBGBでの演奏が収録されている。正直にいって画質は撮影機材や
照明の関係もあって良好とは言えないが、これだけの時間が経ってしまえば単なる記録以上の
価値を持つのは間違いなく、ファンなら好意的に受け入れることができるだろう。
都合3枚組であるのに価格が抑えられているのも嬉しいところだ。

すっかり太ってしまったデビーだが、ライブ活動を含めて継続することを選択したバンドに
敬意を表したい。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たこべい)
2014-06-19 19:38:52
ブロンディ。当時、ピクチャーレコードを買うかどうか迷った記憶があります。購入しなかったのが悔やまれますね。

少年ナイフの新譜が思いのほか良かったので、改めてブロンディ、ラモーンズを聞いてみようかなと思ってます。
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Unknown (ハリー)
2014-06-20 05:29:48
たこべいさん

ありましたね、ピクチャー・レコード。輸入盤なら透明の
ヴィニール・カバーに入れられていてそれが普通ですが
日本盤が出るときに、ジャケットがついているものの
ピクチャー・レコードであることがわかるように表が丸く
くり抜かれているものが多々ありました。あれが、どうも
好きになれませんでした。

メンバー・チェンジが何度かあった少年ナイフですが
最近の事情には疎いです。新譜が出たのですね。
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Unknown (たこ)
2014-06-20 10:59:02
確か、XTCの日本盤ピクチャーがそういった仕様だったように思います。レコ棚のどこかにあるはず。。あと、ピストルズ、NICO のピクチャーレコードを買いました。

少年ナイフ、今回のテーマがハードロック(笑)。ホント、いいですよ。機会があればぜひ。
返信する
Unknown (ハリー)
2014-06-21 20:17:56
たこべいさん

初めてピクチャー・レコードというものを見たのは
ビートルズの「アビー・ロード」でした。丸くすれば
四隅は無くなって、その分「情報量」(笑)が少なくなるのに
なんてマジで思った中学3年生でした。
あっ、その時は「情報量」なんて言葉は知りませんでした
が、その言葉のニュアンスが示す内容ということで。(笑)

少年ナイフ、昔は大好きだったのです。
あっ、やっぱり「あっちゃん」好きだったのか。(笑)
新譜は気に留めておきます。
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