レコード・コレクター2月号は、毎年買い逃しをチェックするのに役立つの
だが、今回は掲載写真のアルバムを見逃していたので慌てて購入。
ブラック・ウィドウがデビュー・アルバム発表直後に、ビート・クラブ用
に収録したDVDとCDで構成され、アルバム「SACRIFICE」を頭から
最後まで全曲演奏していると言われれば、興味も沸くというものだ。
このバンドの名前は深民淳氏が編集した「ルーツ・オブ・ブリティッシュ・
ロック」という本で知った。シンコー・ミュージックから出ただけあって
全て白黒ながら写真が豊富で「ベイカールー」とか「ガン」の写真が
普通に掲載されているのも今思えば驚きである。
70年2月13日金曜日という出来すぎた日のアルバム発売は
ブラック・サバスに譲ったものの、ブラック・ウィドウのデビュー盤も
同年の発売である。黒魔術云々と言われる両者だが、音つくりは全く違い
ブラック・ウィドウはメンバーにキーボード奏者や管楽器担当がいることも
あって、ハード一辺倒ではなくドラマティックな構成のアルバムを
作成することに成功している。アルバムは魔女を蘇らせたものの、悪魔に
魔女を生贄として捧げるまでを描いたコンセプト・アルバム。
面白いのはコンセプト・アルバムを特集する記事があっても、このアルバムが
とりあげられることがほとんど無いことだ。
サージェント・ペパーズを祭りあげ、更には「キンクスのフェイス・トゥ・
フェイスはコンセプト・アルバムの走り」なんて言う向きもあったが、
じゃあ、コンセプトって何と聞いても多分明快な答えは返ってこないだろう。
話がそれた。(笑)そんなアルバムの全曲映像は見所満載なのだが
今まで文章や写真でしか見たことがなかった「黒魔術の儀式」のステージを
見ることができるのはある意味事件である。全裸の魔女と踊り狂い、
その果てに横たわった魔女に剣を刺すパフォーマンスは、このバンドが
短命に終わることを意味したかもしれないが、それでも当時これほどの
個性を発揮したバンドというのも珍しいかもしれない。
ビート・クラブは曲の途中でメンバーの名前がクレジットされるのだが
ベーシストの名前が間違っていて、この映像を収録した時点では脱退している
アルバム録音時のメンバーの名前が載っている。
このCD+DVDのメンバー・クレジットも面白く、ダンサーのクレジットが
アスタロスとなっている。アスタロスというのは魔女の名前なのでそれを
そのまま記載しているわけである。
バンドは黒魔術の儀式をステージで披露するというパフォーマンスを売りに
していたため、その意味合いからも密室(観客も多くは無いクラブ)での演奏が
中心になり、ホールとかでの多くの集客を望めなかったことと、後にメンバー・
チェンジがあったせいもあり1ST以降は方向転換する。
それにしても、こんな音を出しステージを展開するバンドがCBSと契約した
というのは、なんとも時代を感じさせる。ちなみにエンジニアには
ロイ・トーマス・ベイカーのクレジットをみつけることができる。
だが、今回は掲載写真のアルバムを見逃していたので慌てて購入。
ブラック・ウィドウがデビュー・アルバム発表直後に、ビート・クラブ用
に収録したDVDとCDで構成され、アルバム「SACRIFICE」を頭から
最後まで全曲演奏していると言われれば、興味も沸くというものだ。
このバンドの名前は深民淳氏が編集した「ルーツ・オブ・ブリティッシュ・
ロック」という本で知った。シンコー・ミュージックから出ただけあって
全て白黒ながら写真が豊富で「ベイカールー」とか「ガン」の写真が
普通に掲載されているのも今思えば驚きである。
70年2月13日金曜日という出来すぎた日のアルバム発売は
ブラック・サバスに譲ったものの、ブラック・ウィドウのデビュー盤も
同年の発売である。黒魔術云々と言われる両者だが、音つくりは全く違い
ブラック・ウィドウはメンバーにキーボード奏者や管楽器担当がいることも
あって、ハード一辺倒ではなくドラマティックな構成のアルバムを
作成することに成功している。アルバムは魔女を蘇らせたものの、悪魔に
魔女を生贄として捧げるまでを描いたコンセプト・アルバム。
面白いのはコンセプト・アルバムを特集する記事があっても、このアルバムが
とりあげられることがほとんど無いことだ。
サージェント・ペパーズを祭りあげ、更には「キンクスのフェイス・トゥ・
フェイスはコンセプト・アルバムの走り」なんて言う向きもあったが、
じゃあ、コンセプトって何と聞いても多分明快な答えは返ってこないだろう。
話がそれた。(笑)そんなアルバムの全曲映像は見所満載なのだが
今まで文章や写真でしか見たことがなかった「黒魔術の儀式」のステージを
見ることができるのはある意味事件である。全裸の魔女と踊り狂い、
その果てに横たわった魔女に剣を刺すパフォーマンスは、このバンドが
短命に終わることを意味したかもしれないが、それでも当時これほどの
個性を発揮したバンドというのも珍しいかもしれない。
ビート・クラブは曲の途中でメンバーの名前がクレジットされるのだが
ベーシストの名前が間違っていて、この映像を収録した時点では脱退している
アルバム録音時のメンバーの名前が載っている。
このCD+DVDのメンバー・クレジットも面白く、ダンサーのクレジットが
アスタロスとなっている。アスタロスというのは魔女の名前なのでそれを
そのまま記載しているわけである。
バンドは黒魔術の儀式をステージで披露するというパフォーマンスを売りに
していたため、その意味合いからも密室(観客も多くは無いクラブ)での演奏が
中心になり、ホールとかでの多くの集客を望めなかったことと、後にメンバー・
チェンジがあったせいもあり1ST以降は方向転換する。
それにしても、こんな音を出しステージを展開するバンドがCBSと契約した
というのは、なんとも時代を感じさせる。ちなみにエンジニアには
ロイ・トーマス・ベイカーのクレジットをみつけることができる。
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