HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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WHEN I'M PRESIDENT

2012-09-06 22:20:25 | ROCK

イアン・ハンターの新譜「WHEN I'M PRESIDENT」がリリースされた。今年は
アメリカ合衆国大統領選挙の年なので、こんなタイトルが付いたのだろう。
ただ、ハンター自信は今作について「直近の過去2作は政治的だったけど、今回は
もっと明るい感じに仕上がった。」と述べている。

ハンターの言葉通り、今作はここ十年、いやハンターのソロ・キャリアの中でも
特筆すべき傑作に仕上がっている。全体に曲調は明るく、ジャンプ・ナンバーも
バラッドもメロディーの良さが目立つ。往年のモット・ザ・フープルや70年代のソロ・
アルバムに近似値的な部分が多いと、それを理由に「今作は良い。」という
結論を導きだしがちだし、そんなふうな物言いが楽で簡単なのは百も承知だが
それでも、そこに喜びを見出してしまうし、実に今作はそういう意味でも楽しい盤である。

ボブ・ディランより年上のイアン・ハンターが、ここまで現役感覚抜群の新譜を
出せることを、長年のファンとして誇らしく思うし、ハンター自身も添付されたブックレットの
最後にこんな謝辞を寄せている。

THANKS TO ALL YOU PEOPLE OUT THERE WHO NEVER LEFT ME OR MTF.

そんなの、当たり前なんだけどね。ファンだから。(笑)

今作が発売されるにあたって、「イアン・ハンター通算20枚目のアルバム」という文を
よく見るのだが、「そんなにアルバムを出していたっけ?。」と思い、ハンターのHPを
見ると、ソロのディスコグラフィーは確かに20枚のジャケットが掲載されているのだが、
その写真の中にはDVDやベスト盤のジャケット写真も混ざっている。
勿論、掲載されているDVDは重要な作品だし、ベスト盤も単なるベストでなく、ふんだんに
レア・トラックや未発表曲を収録した2枚組が選ばれている。
とりあえず、全て所持していることを確認して安堵しながら、もう一度新譜を聴く。
安堵の気持ちが土台にあれば、喜びは更に増幅するというものだ。

さて、もしハンターが大統領になったら・・・。
修正憲法28条をこの手に・・・。その内容はミスター・イアン・ハンター次第。

そういえば昔、『アリスは大統領』という曲がありましたね。(笑)


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