ソウル・ミュージックの探求も続けなければと思いながら、次々と出る復刻物になかなか
目配りができていない。そんな中、今年よく聴いた4枚。
シルヴァーズの「Ⅱ」は日本に於いて世界初CD化が実現。「Ⅲ」も捨てがたいがジャケットの
インパクトと内容の良さでこちらを掲載。ジャクスン5とは全く違う意味合いでキッズ・
グループの良さを引きだしたインクレディブル・ボンゴ・バンドのマイケル・ヴァイナーの
手腕に唸る。
クラレンス・リードがプロデュースした女性3人組ワイルド・ハニーの唯一作「UNTAMED」も
日本製作による世界初CD化作品。たった6曲で収録時間も短いのだが、彼女たちの盤が今作
のみなのが惜しいと感じる1枚。こんな雌蜂になら刺されたいものだ。(笑)蝿ではなく蜂。
蝿が蜂をプロデュースするというその一点に倒錯した眩暈を感じる阿呆な私。(笑)
自身のグループ名が作品名にもなったビリオン・ダラーバンドの盤は77年作。時代を反映して
ディスコ風味のあるファンクが炸裂。メンバーはヴォーカルだけでなく楽器も演奏し、その内の
二人がトランペットとトロンボーンを担当。構成的に珍しいグループであるが内容は最高。
メンバーにキーボーディストはいないが、そのキーボードがいい味を出しているのも面白い。
スプリット・ディシジョン・バンドはアイオワ州のローカル・バンドでシングル盤のみが
リリースされていたとのことだが、今年になって未発表曲がまとめられてCD化された。
初めて知ったグループであったが、スローもジャンプもいける演奏とボーカルの素晴らしさに
何故こういったグループがシングルのみで終わったのかを聴いた誰もが考えてしまうだろう。
他にも何枚か素敵な盤との出会いがあったが、それらはまたの機会にでも。
今年、ソウル系にも十分目配りされていることが、アップよりよくわかります。
というのは、重要なファクター(グループ、VO&インストもの、女子ものなど)をきっちり網羅されているから。
本質的なシンガーのアルバムも、選んでおられるし。
>蝿が蜂をプロデュースするというその一点に倒錯した眩暈を感じる阿呆な私。
ただし、これは分かる人にしかわからないでせうね(笑)
毎年ソウル部門はtaparaさんから及第点をもらえるか
心配で。(笑)女子ものは欠かせませんし。
蝿と蜂、反応していただいて嬉しい限りです。