柳ジョージ&レイニーウッドが79年に残したライブ音源が発掘され、バンド存命時に
残したスタジオ録音のベスト盤と合わせた2枚組CDとしてリリースされた。
タイトルは「LEGACY : LIVE ' 79 & ULTIMATE BEST」。
80年発表の「ROAD SHOW」と解散時の81年のライブ盤はあったが、79年の
ライブ盤というのは超名盤「Y.O.K.O.H.A.M.A.」をリリースした時期だけあって、
急速に上り調子にあるバンドを聴くことができるという意味合いで嬉しい。
柳の「去年は前の方にちょっとしかいなかったが、今日はこんなに(客が)入ってくれて
嬉しい」というMCがバンドをとりまく状況の変化を如実に表す。
当然ながら選曲はカバー以外はバンドの3枚のアルバムからのものになるのだから、
悪いわけがないし、演奏もよい。録音も悪くなく喜ぶべき発掘なのだが、具体的な
日付がクレジットされていないのが残念。『グルービー・ガール』の歌が柳じゃない
ことに、当時のライブを見聞きしていない私はちょっと驚いた。
2枚目の「ULTIMATE BEST」に関してはちょっと不満。シングルになった『カモン・
チョコレート・ロッカー』は入れて欲しかったし、これまでにリリースされた数多のベスト盤
同様に『微笑みの法則~スマイル・オン・ミー』はシングル・バージョンじゃないし。
ま、2枚目はボーナス・ディスクと捉えればいいわけだから、それほど目くじらたてる
こともないのだけど。
両手を広げたジャケット写真の柳ジョージが、十字架の上のキリストのように思える
今となっては、折角のライブ盤を有り難く聴くのが正解なのだろう。
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