HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

HYMN FOR THE DUDES

2014-04-13 00:03:32 | ROCK

09年に再結成コンサートを行ったモット・ザ・フープルが13年に再び集結し、英国で
5回のコンサートを行った。09年の演奏はCONCERT LIVEが10月1日公演をCDRで
発売したが、今回も11月17日のマンチェスター公演のリリースが実現した。
しかも今回はプレスCDで、尚且つコンサートをフルで収録したDVD付き。

モット名義のオフィシャルDVDはドキュメンタリー映画しかなく、ライブをフルで収録した
映像のリリースは初めてなので、これは待望の映像というしかない。快挙といってもいい。
全盛期じゃないとか、イアン・ハンターが74歳だとか、そんなのは関係ない。
だって、モット・ザ・フープルなのだから。

映像は全編見どころ。オープニングの『ROCK AND ROLL QUEEN』で個人的には
一気にメーターが振り切れてしまう。(笑)今回はデイヴ・グリフィンの代わりに全ての曲を
マーティン・チェンバースがドラムスを担当。絵的に不釣合いな感じもするが、前回の
再結成時もほとんどの曲を叩いたので、音的な違和感は無い。

オヴァレンド・ワッツが大活躍で、ボーカルをとる『BORN LATE '58』では、あの
エッシャーの騙し絵のワニの模型?が貼り付けられたギターをかき鳴らす。
『VIOLENCE』での極太1弦ベースを演奏する姿も強烈な印象を残す。

イアン・ハンターの調子がよくないという話も聞いていたが、今回のCDやDVDを
見聴きする限り、何の問題もない。キーボードを演奏する曲ではテンポの速い曲で
時折リズムが怪しかったりコードの間違いはあるけど、スタジオ録音じゃないのだから
気にしない。

コンサートの最初からずっとギターを弾いているハンター(『BORN LATE '58』では
ベース)だが、中盤以降の『WHEN MY MIND'S GONE』以降はほとんどの曲で
キーボードを弾く。
今回もコーラス隊にはミック・ラルフスの息子やハンターの娘、息子が参加。
『ROLL AWAY THE STONE』で、ハンターは娘とお約束の絡みを見せる。

それにしても私にとって(多くのファンにとってもそうだろう)、モットには泣かせる曲が
2曲あって、まず中盤に『BALLAD OF MOTT THE HOOPLE』を配してグッと
ファンの心を束ね、最後の『SATURDAY GIGS』でまた感傷的な気分にさせる。
初来日時のザ・フーを横浜で見た時『BABA O'RILEY』を聴いて、涙ぐんでしまったのは
以前も書いたが、たかだかDVDを見て涙ぐんでしまったのは初めてだ。
私も歳をとったものだ。う~む。(笑)

今、私が唯一見たいバンド、それがモット・ザ・フープルだ。


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