HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

JEAN-LUC PONTY / KING KONG

2012-07-31 09:42:11 | JAZZ

フランク・ザッパのオリジナル・アルバム群のリイシューが始まった。
まだ1枚も購入していないのだが、オリジナル・マスターをリマスタリングしての
リリースということで、現行CDの音に不満な方(結構、いるだろう)は
期待しているのではないだろうか。既発アルバムのCDを全て所持している
ので、全部買いなおすガッツ(笑)は無いが、「HOT RATS」と「STUDIO TAN」
「SLEEP DIRT」は購入予定。

ザッパの69年のアルバム「HOT RATS」に参加したジャン・リュック・ポンティが
同年に録音したアルバム「KING KONG」は、ジャズのカテゴリーに入れられているが
多くのロック・ファンが聴いた盤でもあるはずだ。

全6曲中、1曲がオリジナルで4曲がザッパ・カバー、残る1曲も書き下ろしではあるが
曲中にはザッパの楽曲のフレーズがふんだんに登場する。ザッパ自身はアルバムの
アレンジを担当し、ギターも1曲で弾いている。他にもイアン・アンダーウッド、
ジョージ・デューク、アート・トリップといったザッパ関連のミュージシャンが参加しているし、
ストーンズ者は81年のツアーで、その名を記憶に留めたアーニー・ワッツも3曲で
サックスを披露。

ザッパ・ファンならずとも、結構耳に残るメロディーやフレーズがあることに
気付かされる盤で、この盤を聴いた後にザッパの緒作を聴くとまた新たな発見が
あるかも、という意味合いでも楽しいアルバムだ。

19分を超える『MUSIC FOR ELECTRIC VIOLIN AND LOW BUDGET
ORCHESTRA』は、後にザッパのアルバム「STUDIO TAN」で再演される。
『TWENTY SMALL CIGARS』はザッパ・ファンには人気のある小品だが、
ポンティの盤のバージョンの方が先に世に出た。なんてことを振り返りながら聞くのも
また一興。

「ロック者が聴くジャズ100選」に相応しい1枚だろう。


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2 コメント

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熱いねずみ (tapara)
2012-08-11 16:31:32
harryさん、

前に書いたかもしれませんが、HOT RATSは実家の壁にレコードジャケットが貼ってあるだけで、中身がどっかへ逃げてしまいました。
たぶん、ザッパ関連のダブルジャケットのLPのどっかにあるのだろうけど、40年以上たった今はレコがどこにあるものがわかりません。
(ポインターシスターズとVUのLoadedも同じ運命です)

音源は悪友がXXしてくれたのを持っていますが、なんかくにゃっとしています。

再発か・・・♪

お金なくなってしまったしねえ。。
COOL CATS (ハリー)
2012-08-12 08:26:07
taparaさん

中身が不明のLPやCDは、今のところ我が家には
ありません。稀に中身が入れ替わっていて驚くことが
ありますが。(笑)

今回のCDはオリジナル・マスターに忠実ということで、
届いた「HOT RATS」を聴くと、確かに従来のCDとは違う
ものでした。

私も金策に悩んでいます。(笑)

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