CSで「セクシーボイスアンドロボ」が一挙に全話再放送されたので、ハードディスクに録画して
順に見ている。実は松山ケンイチという俳優の得体の知れないところが好きなのだ。
このドラマは地上波では2007年に放送されたのだが、全11話中、第7話が当時起きたある事件を
想起させると言う事で未放送に終わった。DVDを買う金が無いので再放送を待っていたというわけである。
散々な視聴率だったドラマなのだが、今見ると当時感じなかったことに気がいく。
例えば、村川絵梨は地味ながら可愛らしいとか。(笑)いやいや、そんなことではなくて、
ドラマ中、印象的に鳴るトランペットがマイルスのフレーズみたいだな、とか。
今見ても意外なのは浅丘ルリ子が、シリアスさと軽さを絶妙にブレンドした演技をしていることか。
いつもの白塗りで濃いシャドウをひいた浅丘ルリ子の化粧は、なんとなく怖い感じがするのだが、
このドラマでは、失礼ながらそれさえコミカルな演出かと思わせるくらい、妙な明るさを感じさせてくれるのが
私に「意外」と思わせる訳である。
掲載写真は浅丘が69年にリリースした「浅丘ルリ子のすべて心の裏窓」。これがCDになった時は
収録曲の「シャム猫を抱いて」が大きくクローズ・アップされていたように記憶する。そんなに騒がれる曲なら
一度聴いてみたいと思ったのも事実だが、それよりもこのCDは完全にジャケ買いだった。
ちょっと顎を突き出した小生意気な表情の写真を細かく並べた横尾忠則の意図は何だったのか、
そればかりが気になったのは可笑しいか?。(笑)
アルバムを通して聴くと、私のような門外漢には正直つらい側面もあるのだが、「シャム猫を抱いて」
1曲のために所持してもいいか、紙ジャケは貼りつけられたピンナップも再現しているしという気分に
なったのも事実。いやいや、「シャム猫を抱いて」もいいが、「別れましょう」のミュートしたトランペットの
クールな感じもいいし、GSの末期を感じさせるようなエレキ・ギターととリズムが面白い「女がひとり」も
良い。
何度も聴くようなことは無いのだが、一人の時にそっと取りだしたいアルバムである。
ああ、「銭ゲバ」も再放送してくれないかなぁ。(笑)
実は、おらも銭ゲバから彼のことを面白いと思うようになった。まさに怪優のひとりですな。
『デトロイト・メタル・シティ』でもおもろい感じでした。
あの小雪とひっつくのもわかる。
「銭ゲバ」はスポンサーが、どんどん降りて行くのが痛快というか、ドラマの特殊性を見事に物語って
いました。最終回も「狙った」のか、やけくその
「やっつけ」なのかわからないところも面白かったです。
未だにマカロンを見ると、「銭ゲバ」を思い出します。(笑)