掲載写真はクリームが66年にリリースしたデビュー・アルバム「FRESH CREAM」の
デラックス・エディションで3枚のCDと1枚のブルーレイ・ディスクで構成される。
人気のあるバンドだけに過去に何度もCDで再発され、ボーナス・トラックが付いたり
モノとステレオの両パターンが収録されたりしてきたが、大量のアウトテイクや
未発表BBCライブが収録された今回の組物は、このアルバムの決定版となるだろう。
私の洋楽事始めの頃、早々にクリームの名前は頭にインプットされていたが、よく
引き合いに出されるレッド・ツェッペリンの派手さの方が解りやすかったし、ボーカルの
歌心(笑)的にはベック、ボガート&アピスの方が気に入ったりして、それほど思い入れの
ないバンドであった。何で読んだか忘れたが「ライブが凄い」という記事を頼りに
よく調べもしないで中古で買ったLPが、本来は2枚組である「WHEELS OF FIRE」の
片割れの1枚物(笑)だったりしたこともあって、個人的な相性はよくなかったように
記憶する。
しかしながら何度も聴くと、スタジオ録音の持つポップさの中に潜む3者のせめぎ合いに
気付き「これは面白い」と気持ちが変わったものだ。ギター・フリークでないためか
クラプトンのギターよりジャック・ブルースのベース音の上下の幅に驚き、非常に癖の
強いジンジャー・ベイカーのドラムを面白く聴いた。演奏が上手いかそうでないかの判断基準は
人によって違うだろうから何とも言えないが、聴いてすぐ「あ、ジンジャー・ベイカーだ」と
わかる点において、やはり凄いドラマーだと言わざるをえない。
改めて盤を聴いて、誰よりも早く『ROLLIN' AND TUMBLIN'』や『I'M SO GLAD』と
いったブルーズを拡大解釈して演奏した、広義でのハード・ロックの先駆者である事を
改めて思い知るいい機会であった。
アルバム未収録のシングル『WRAPPING PAPER』や『I FEEL FREE』もいい曲だ。
BBCライブには音質の不備や録音状態の不備でこれまで未発表であったものもあるが
これだけの量をまとめて聴けることは画期的かも。
このファースト・アルバムにはクラプトンの名前がクレジットされた曲は1曲も無い。
今の今まで気づかなかった間抜けはさておき、次のアルバム収録曲でのクラプトンの
クレジット曲の増加を考えれば、ライブの現場だけでなくスタジオ内でも早々に、バンドの
パワー・バランスの崩れは起きつつあったのだなぁと今更のように思う。
>本来は2枚組である「WHEELS OF FIRE」の片割れの1枚物(笑)
もしかして、よかれと思って、金色の1枚をご購入ではないですか(笑)。あれはスタジオのほうですからね。
おらもこいつは1枚ずつ買ったような記憶です。
で、クリームはインプロビゼーションが凄いとちまたで言われていますが、
おらはスタジオものの短い1曲の中に彼らの卓抜たる才能が凝縮されているように感じています。
レコードによっては、パッパさんの力もあるし。。
外タレのライブ映像をちゃんとみた最初のものだったのではと思います(遠すぎる記憶・・)
調べてみると、1972年5月 (中三 !!) 。
ブルースロック的なものは当時苦手だったので、夢中にはならなかったなぁ。
ジミヘン、ストーンズと60年代後半の聴いているので、改めてクリームを聴き返してみようかなと思ってます。
ヤングミュージックショー・・映像作品化されたらいいですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC
うわ、おみとしのり、もといお見通しです。(笑)
金色のジャケで、まさか銀色のヤツがあるなんて。(笑)
ライブだと冗長なんて書くと熱心なファンの方に叱られ
そうですが、長尺のギターソロとかに興味が無いので
私もスタジオでの楽曲の完成度の高さに惹かれます。
私が初めて見たヤング・ミュージック・ショーは多分81年のクイーンだったと思います。
72年に放送されたクリームって、解散コンサートじゃないですかね。まとまった映像がそれほど残っていないし
あの時代ですとそれくらいしか思い浮かびません。
リンク先の放送リストを見たのですが、ボブ・マーリーやジミー・クリフを見たいと思いました。フェリーさんのヤツがオフィシャル化されたら飛びついて買います。(笑)