私の世代なら、ストーンズが81年に敢行した北米ツアーの模様を
捉えた映画「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」を見て強烈な印象を
持った方は多いと思う。
コンサートが始まる前のオープニングが「A列車で行こう」というのが
粋だったし、MCに続いてステージ上のカーテンを数人がかりで左右に開くのを
前からでなく後ろから撮影しているというのが格好良かった。
そしてキースのギターから弾き出されるのが、「UNDER MY THUMB」。
ストーンズのコンサートというのはこんなに格好いいのか、と思ったものだ。
貧乏学生の小遣いの額は知れていて、ヒット曲を追いかけながら
ストーンズの旧譜を横目で見ていたので、この時点では「UNDER MY THUNB」の
スタジオ録音、つまりはアルバム「AFTERMATH」を聴いたことがなかった。
後に聴いて、先の映画とアレンジが大違いなのに最初は拍子抜けしたが
すぐにマリンバの魅力に取り付かれてしまった。
今回とりあげるカバーはザ・フーによるもの。
ミック・ジャガーが67年に麻薬所持で逮捕されたことが、
「見せしめ的である」と激怒したピート・タウンゼンドが「ストーンズの
活動停止期間中は俺達がストーンズの曲を演る。」とばかりに発表した
シングルで、A面は同じくストーンズの「THE LAST TIME」。
いきり立ったはいいものの、ジョン・エントウィッスルは新婚旅行で不在
だったのでピートがベースも担当。録音から店頭に並ぶまでたった2日という
荒業だったせいか、ピートのコーラスでは声がひっくり返ったのを
そのまま使っている。
私がザ・フーのバージョンを初めて聴いたのは87年に出た「TWO'S MISSING」
というレアリティーズを集めた編集盤。「ピンボールの魔術師」のシングルの
B面に収録された「DOGS PT.2」もこれで初めて知った。
困ったことに現在のザ・フーのカタログでは「UNDER MY THUMB」をまともな
状態で聴くことはできない。91年にCD化された「REARITIES VOL.1&2」は
廃盤だし、掲載写真の紙ジャケもとっくに売り切れ。
「ODDS & SODDS +12」に収録されたバージョンは冒頭でそれまで
聴けなかったカウントが入っているものの、リード・ギターがすっかり
抜け落ちている「去勢バージョン」(笑)。困ったことだ。
昨年のドアーズほどではないにしろ、ザ・フーのカタログのリミックス・
リマスターの弊害がこんなところで響いている。
ピートはストーンズが活動できるまでストーンズの曲を録音し続けると
言ったが、本当のところはどうだったのだろう。
でも答えはとっくに出ていたんだよね。
だって「THIS COULD BE THE LAST TIME. BABY,THE LAST TIME ,
I DON'T KNOW. OH NO.」って歌っているじゃないか。(笑)
捉えた映画「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」を見て強烈な印象を
持った方は多いと思う。
コンサートが始まる前のオープニングが「A列車で行こう」というのが
粋だったし、MCに続いてステージ上のカーテンを数人がかりで左右に開くのを
前からでなく後ろから撮影しているというのが格好良かった。
そしてキースのギターから弾き出されるのが、「UNDER MY THUMB」。
ストーンズのコンサートというのはこんなに格好いいのか、と思ったものだ。
貧乏学生の小遣いの額は知れていて、ヒット曲を追いかけながら
ストーンズの旧譜を横目で見ていたので、この時点では「UNDER MY THUNB」の
スタジオ録音、つまりはアルバム「AFTERMATH」を聴いたことがなかった。
後に聴いて、先の映画とアレンジが大違いなのに最初は拍子抜けしたが
すぐにマリンバの魅力に取り付かれてしまった。
今回とりあげるカバーはザ・フーによるもの。
ミック・ジャガーが67年に麻薬所持で逮捕されたことが、
「見せしめ的である」と激怒したピート・タウンゼンドが「ストーンズの
活動停止期間中は俺達がストーンズの曲を演る。」とばかりに発表した
シングルで、A面は同じくストーンズの「THE LAST TIME」。
いきり立ったはいいものの、ジョン・エントウィッスルは新婚旅行で不在
だったのでピートがベースも担当。録音から店頭に並ぶまでたった2日という
荒業だったせいか、ピートのコーラスでは声がひっくり返ったのを
そのまま使っている。
私がザ・フーのバージョンを初めて聴いたのは87年に出た「TWO'S MISSING」
というレアリティーズを集めた編集盤。「ピンボールの魔術師」のシングルの
B面に収録された「DOGS PT.2」もこれで初めて知った。
困ったことに現在のザ・フーのカタログでは「UNDER MY THUMB」をまともな
状態で聴くことはできない。91年にCD化された「REARITIES VOL.1&2」は
廃盤だし、掲載写真の紙ジャケもとっくに売り切れ。
「ODDS & SODDS +12」に収録されたバージョンは冒頭でそれまで
聴けなかったカウントが入っているものの、リード・ギターがすっかり
抜け落ちている「去勢バージョン」(笑)。困ったことだ。
昨年のドアーズほどではないにしろ、ザ・フーのカタログのリミックス・
リマスターの弊害がこんなところで響いている。
ピートはストーンズが活動できるまでストーンズの曲を録音し続けると
言ったが、本当のところはどうだったのだろう。
でも答えはとっくに出ていたんだよね。
だって「THIS COULD BE THE LAST TIME. BABY,THE LAST TIME ,
I DON'T KNOW. OH NO.」って歌っているじゃないか。(笑)
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