HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN - 40

2010-03-27 18:51:53 | ROCK

85年にローン・ジャスティスがデビューした時の印象は、単純に「マリア・マッキーは
可愛い」という只それだけであった。こういうことばかり書いて自分の間抜けぶりを
晒しているわけだが、元々「YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN」はその反省を踏まえて
始まったシリーズ(笑)でもあるので、まあいい。
それでも、ボブ・ディランやトム・ペティ辺りがバンドを評価しているのは知っていたし、
実際、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのオープニング・アクトとしてツアーも
行っていたので、「そのうち聴くか」と思っていたら、バンドは2枚のアルバムを残しただけで
解散してしまった。

89年に自身の名前を冠した最初のソロ・アルバムを出すのだが、これは巧妙に撮られた
ジャケット写真の魅力に抗えず購入。(笑)この時はプロデューサーの名前を気にとめることは
無かったが、後にスザンヌ・ヴェガのアルバムで名前を見つける。(笑)
リチャード・トンプスン・カバーの有難味も今ひとつ感じ取れない、青い私であったが
アルバムのプロダクションと歌唱は素直に気に入った。熱唱という言葉は似合わないが
深く感情のこもった歌唱とアルバム・ジャケットの不釣り合い具合が、私の琴線を擽り
今に至る。

掲載写真は2005年に発表したソロ6作目の「PEDDLIN' DREAMS」。ソバカスを隠さない
堂々としたジャケット写真が、このアルバムの雰囲気とマッチした自然で飾らない感じで
デビュー盤とは違った意味で好きである。このアルバムにニール・ヤング・カバーである
「BARSTOOL BLUES」が収録されている。アルバムを夫と共に制作し、アーティストとしての
活動を二人三脚でコントロールできる、ある意味幸福な状況にあって取り上げるのが
この曲か、というのが面白いところ。私の所持するこの盤もオリジナルを収録したニールの
「ZUMA」も輸入盤なので対訳を読んだわけではないが、恋愛に対する複雑な感情を
クールに投げてよこすイメージがこの曲にあるので。

彼女のバージョンはピアノをバックに歌うシンプルなアレンジで、それがこの曲の持つ
楽曲の魅力を見事に浮かび上がらせ、マリアの歌がまた一際印象に残る好カバー。
ニール・ヤング・カバー集のディスク1のエンディングはすんなり決まったのである。


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