テレビを見ると音楽を時間が削られてしまうのだが、それを承知でドラマや映画とは別に
旅番組とか語学番組もたまに見ることがある。勿論、それが面白いからである。
バラエティー番組はほとんど見ない。あ、それはいいか。(笑)
今は「旅するスペイン語」を毎週楽しみに見ている。「旅する」と番組名にあるように
スタジオ内での語学学習ではなく実際にスペイン各地を回りながら言葉や日常会話の常套句を
覚えるという内容なので、観光スポットや歴史的建造物を巡る旅番組でもある。
ユーロ圏では4つの国それぞれを別な俳優が旅しているのだが、スペイン語番組は
内容が明るく面白いので何となく見ている。テキストを買って語学を勉強するという本来の
見方とは全く違う楽しみ方をしているのだけど。
スペイン語は感嘆文だと文章の前にひっくり返った「!」が付き、文末にも「!」が付く。
これが疑問文なら同じように文の前後に「?」が付く。感嘆文の前後に付いた「!」を
見た時、即座に浮かんだのが「impulse!」の文字であった。
おお、壮大な前振り。(笑)
掲載写真はインパルスに残された多くのアルバムから選ばれた25枚のCDが収納された
ボックス「impulse! 1961-1974」。一応各販売店のHPではそういう表記がされて
いるが、ボックスやライナーの何処にもそんな文字は記されていない。数ある盤の中から
何故この25枚なのかわからないのだが、門外漢にとっては嬉しい企画である。
私は5700円で購入したのだが多少の所持盤とのダブりはあるとはいえ、アルバム1枚
あたり230円ほどなのだから、未聴の盤を一気に聴くいい機会である。
さすがにコルトレーンやロリンズ、キース・ジャレットやガトー・バルビエリ辺りは
所持しているが、例えば掲載写真の盤までは私のようなロック者だとなかなか辿り着けない
のが常なので。
収録された25枚の盤は全てオリジナル盤通りの収録曲数なので、各盤が再発された時に
ボーナス・トラックが付いた盤があったものも、そういった曲は未収録。
インパルスと言えばゲートフォールドの豪華なジャケットが思い浮かぶが今回は
ペラペラの紙製ジャケットでしかもリア・ジャケットは全て統一されたデザインで
タイトルと曲目とパーソネルが記されている。こういった処は熱心なファンには
受け入れ難い部分だと思うので、やはりこの箱は私のような門外漢や初心者向きと
言えるかもしれない。
それにしては渋い選盤とも言える。CDの時代になって日本でのインパルスのカタログの
売り方がどうだったかは思い起こせないが、私個人の中ではインパルスはコルトレーン
以外だと、アルバート・アイラーやアーチー・シェップ、ファラオ・サンダースの
イメージが強く、またそういった盤を聴いてきたので、その3者が全て収録されていない
というだけで「渋い」と思ったりする。あ、それは私が偏った聴き方をしてきたからか。(笑)
そういえば、ガボール・ザボも1枚も選ばれていない。
掲載写真のディジー・ガレスピーの盤なんてこういう機会でもないと手にしないのだが
CDをセットしていきなり飛びててくる「音」にビビりましたよ。(笑)
今回のようなインパルスの組物は数年前に発売のアナウンスがあって予約をしていたが
発売中止になりがっかりしたものだが、今年になって登場したことを喜んでいる。
去年、インパルスのカタログの中から50枚の盤が選ばれ廉価の1000円でリリースされ
私もその中から10枚ほど購入した。廉価故の限定盤だったこともあって早々に
完売したのだが、その時に購入しそびれたロイ・ヘインズやトム・スコットの
盤を手元に置けるという、ほんの少しの喜びを大事にしたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます