HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

BASEMENT MELODY

2007-12-15 17:46:18 | 日本のロック・ポップス
口さがない人は甲斐バンドは「歌謡曲がほんの少しハードになっただけ」
とか言うのだが、外れてはいないが的を得ているわけでもない。
中学生時代に初めて聴いた時は、今まで聴いていた他のものとは
違う格好良さをすぐに感じたし、それは今でも変わらない。
徐々に嗜好が洋楽に移行し、所持するレコードも何百枚となる頃には
「なるほど、そうだったのね。」とわかったこともあって、微妙な
時期も合ったけど。
以前も書いたが、それでも80年代初頭までの甲斐よしひろは
冴えていたし、優れたパフォーマーでコンポーザーで尚且つ優れた
「聴き手」だったと思えば何の問題も無い。
そして、佐野元春のファンに対しても同様なことを思うのだが、
そこに留まって、つまりは佐野元春や甲斐バンドを聴くことで完結する
人と何かを共有することは私には出来ない。

甲斐バンドのカタログがリマスターされ、紙ジャケとなって店頭に並んだ。
所持するLPがボロボロな物や気に入った物をいくつか買いなおしたが
「地下室のメロディー」には驚いた。LP時代にA面4曲目に収録されている
「スローなブギにしてくれ」がB面2曲目(CDでいうと7曲目)の
「街灯」と位置が変わっていたからだ。
私が初めて見たコンサート(私の町で行われた最初のロック・コンサート
でもある)が81年の甲斐バンドであり、その予習に散々聴いただけに
思い入れがある故、この変更に馴染めないでいる・・・。

なんとなく思い立ってiPod用に編集盤をつくった。
「地下室のメロディー」のシングル盤には冒頭に靴音が入っていて
それがあるのとないのでは全く感じが違う。勿論私は靴音が入るほうが好きだ。

究極の甲斐バンド

DISC1

01 三つ数えろ
02 GOLD
03 地下室のメロディー『シングル・バージョン』
04 黒い夏
05 東京の冷たい壁にもたれて
06 きんぽうげ
07 破れたハートを売り物に
08 スローなブギにしてくれ
09 港からやってきた女
10 二色の灯
11 シネマ・クラブ
12 天使(エンジェル)
13 ビューティフル・エネルギー
14 無法者の愛
15 冷血(コールド・ブラッド)
16 吟遊詩人の唄
17 ポップコーンをほおばって
18 テレフォン・ノイローゼ

DISC2

01 嵐の季節
02 漂泊者(アウトロー)
03 シーズン
04 薔薇色の人生
05 東京の一夜
06 狂った夜
07 8日目の朝
08 魔女の季節
09 男と女のいる舗道
10 かりそめのスウィング
11 フェアリー(完全犯罪)
12 暁の終列車
13 ヒーロー(ヒーローになる時、それは今)
14 感触(タッチ)
15 メモリー・グラス
16 ダニーボーイに耳をふさいで
17 涙の十番街
18 最後の夜汽車
19 翼あるもの

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魅惑の宵 (ハリー)
2008-04-19 19:35:51
みやぎぬさん。

「誘惑」は一番好きな甲斐バンドのアルバムです。
B面はもう何回聴いたかわかりません。

「ちんぴら」は歌詞の最初のフレーズを聴いて
「ああ、俺が住んでいるところもそんな感じだな。」
と思った高校生でした。(笑)

松藤さんが歌った「ビューティフル・エネルギー」は
甘い声とセクシャルな歌詞が好きな名曲だと
思います。
返信する
「誘惑」の… (みやぎぬ)
2008-04-17 21:05:56
 初めて甲斐バンドを聴いたのは、友人のお姉さん所有の「誘惑」でした。今でも「からくり」や「ちんぴら」「悲しき愛奴」が大好きです。妙にエキゾチックで、ちょっと「HERO]とはイメージが合わなかったんですが…。
ジャケ写はイケナイものを見たような気がして、何だか恥ずかしかった。
サウンド・ストリートで、甲斐さんのピンチヒッター
に松藤選手が出る時はすごく嬉しかったな。松藤さんのファンだったんです。
返信する
恋時雨 (ハリー)
2007-12-26 22:25:42
イケダさん。

私もやっぱり「甲斐バンド・ストーリー」の衝撃に
やられました。なんだかガキの自分が少々、
色気づいた感じといえば良いでしょうか。(笑)

「氷のくちびる」は最終候補に残っていたのですが
それまで選ぶと、ほとんど「甲斐バンド・ストーリー」になってしまうので・・・。

ちなみに「安奈」「BLUE LETTER」がダメなんです。
返信する
思春期 (イケダ)
2007-12-26 17:31:15
あれは79年だったか80年だったか、多感な年頃のガキには友達が聴かせてくれた『Kai Band Story』は刺激的でした。
その後、徐々に聴く音楽の幅も広がっていくわけですが、パンクとの出会いで甲斐バンドは聴かなくなりました。『地下室のメロディー』の頃ですね。

今聴いたら青い想い出がフラッシュ・バックしそうです。

あっ、「氷のくちびる」外したんですね。
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