ブランズウィックなんていわれると、私がすぐさま思い浮かべるのはザ・フーの
初期のシングルの数々であり、ファースト・アルバム『MY GENERATION』の
英盤ジャケットの右上に記されたレーベル・ロゴである。私が件の盤を最初に買ったのは
80年にVIRGINから再発された盤で、右上のレーベル・ロゴがBRUNSWICKでなく
VIRGINになっているのに違和感を感じたものの、ありがたく何度も聴いたものだ。
一般的にブランズウィックはソウル・ミュージックの宝庫として知られている。
日本に於いては13年に大々的にカタログがCD化されたのだが、この度更なる廉価で
再度市場に投入された。前回税込1890円で売られていたものを帯の価格表示だけ
かえて税込1080円で売り出すわけだが、売れ残りの在庫処分と言うなかれ、
嬉しい廉価再発と捉えるのが筋だろう。
予算の都合で前回はタイロン・デイヴィスやヤング・ホルト・アンリミテッド辺りまでしか
手が出なかったが、今回選んだのが次の4枚。
「EARTH CREATURE2 / BOOBIE KNIGHT & THE UNIVERSAL LADY」
「FUNKY CHICKEN / WILLIE HENDERSON & THE SOUL EXPLOSION」
「THE ARTICULATE ARTISTICS / THE ARTISTICS」
「THE SOUND IS / DIRECTIONS」
ブービー・ナイトの盤は02年に国内盤CD化が成されているが、ジャケットが
強烈なので引いてしまった盤でもある。(笑)曲中延々と「SEX」を連呼する
『THE LOVOMANIACS』が有名であるが私は『APRIL』『POWER GREATER THAN
MAN』の流れが気に入った。総勢9名のファンク絵巻。
ウィリー・ヘンダースンの盤は7曲のボーナス・トラック入り。件の盤は70年に
リリースされたが、74年にここから8曲流用し新曲を4曲収録した「DANCE WITH
WILLIE HENDERSON " THE MASTER"」なるアルバムが出されており、CD化に
際して新曲であった4曲が追加された。更なる追加の曲は72年のシングルB面曲と
03年にスペインのVAMPI SOULでCD化された時に追加されたインストが2曲。
同時期のファンカデリックと比すべき『OFF INTO A BLACK THING』が最高。
スペインのレーベルVAMPI SOULはラテン物に強いレーベルでジャケットのデザインが
今一つ(余計なデザインが加えられている)なのだが、ハーヴェイ・アバーンや
リチャード・レイ・オーケストラの盤の購入に役立った記憶がある。
アーティスティックスの盤は数あれど、これは完全にジャケ買い。(笑)これで
外したら、ソウル・マナーとは何ぞや、というものである。(笑)ヴォーカル・グループ
であるが、実の処バックの演奏も素晴らしい。
ダイレクションズはレア盤という煽り(笑)に釣られて入手。冒頭からアコースティック
ギターの音が煌びやかに録音されていて違和感あり(笑)なのだが、レア盤という
ことで有り難く拝聴した次第。全体的に金物の音が耳につく録音は好みが別れる
かもしれないが、全体的には通して聴くことができる。ヴォーカル・グループである
はずだが、これもバックの演奏が良いためかボーカル抜きのバック・トラックを
敢えてアルバム中にボーナス・トラックでも何でもなく普通に収録しているのが、
「ソウル・ミュージックのレコード」という感じがして面白い。
廉価のうちに、もう何枚か仕入れるかな。(笑)
毎日おいしいものばかり食べられる、なんという素晴らしい連休。うんらまやしいこと、この上ないです。
>完全にジャケ買い。(笑)これで外したら、ソウル・マナーとは何ぞや
言えてますね。Four mints やNotationsなんかと同じレベル。彼らの唄の素晴らしさはには、何もコメントできない。
なお、もうお持ちかもしれませんが、JHONNY SALESやベタですがJACKIE WILSON、はたまたシドニー・ジョー・クォールスなんかもお忘れないように。
どれもこれもはずれなしです。
ノーテーションズ、67年から73年までのシングルを
集めたCDが出たのでオーダーしております。同時注文のブツが未入荷なのでまだ手元に無いのですが、楽しみです。
シドニー・ジョー・クォールス、ジョニー・セールス、共に
行かせていただきます。(笑)
TKといえば、ベティ・ライトあたりが思い浮かぶのですが数年前に傘下レーベルのCATやBLUE CANDLEの
レーベルからの盤がCD化された時に何枚か購入しました。ジェームス・ナイトやスヌーピー・ディーンらの盤
ですが、気に入っています。