CZ2014なんて書くと、新しいバイクの型番みたいだけど。(笑)
昨年の4月頃だったか、キース・レヴィンがPILの未完のアルバム「COMMERCIAL
ZONE」を本来あるべき姿で復活させるという話があった。「CZ2014」と題された盤を
世に出すというプロジェクトを完遂させるための出資金調達のキャンペーンが実施された
ので早々に参加(つまりは、出資した)したのだが、当初の予定から半年近く遅れた
2015年にそれが届いた。
掲載写真は届いた封筒の裏面。表には私の名前と住所が書かれていたのだが、
裏面には「CZ」とだけ書かれ、差出人の住所や名前は一切書かれていないのが
何だか秘密の暗号のようで格好良い。(笑)
中を開けると・・・。
左のような「紙袋」が真ん中の写真のような文字が書かれた厚めの紙に貼られ、中には
無造作に折られた曲目表と盤が入っていた。紙袋と台紙の文字はすべて手書きである。
肝心の盤はこんなジャケット。
「27」というのは通し番号なのだが、これがレタリングシートなのが笑える。
白地にキースのサインというジャケットは渋いのだけど。中身はプレスCDではなく
CD-R。
で、内容はというと・・・。
かつて出回った「COMMERCIAL ZONE」とは全く別物。先に掲載した写真の
曲目を見れば解る通り、全くの別物。PILを期待してはいけない。
8曲目の『TRUE ROMANCE』は、映画「禁じられた遊び」の主題歌「愛のロマンス」を
アコースティック・ギターで弾いたものだし、20曲目の『WHAT'S MY NAME』は
自身がクレジットされている唯一のクラッシュの曲をインストで演奏したもの。
慣れ親しんだ?「COMMERCIAL ZONE」を想起させる曲はほとんど無いといっても
いいだろう。
これを聴いてがっかりした人がいても不思議ではない。でも、私は満足している。
キース・レヴィンが現時点でやりたかった音を確認できたのだから。
まあ、これで落とし前がついたとは思わないけど。(笑)
やっと出ました。(笑)
あの時聴いたような鋭角的なギターもシンセも、ここにはありません。やはり当時のトラックをマスタリングして
リリースして欲しいものです。
「ブラック・アルバム」、ブートレグで買いました。
散々聴きましたが、数年後にオフィシャルで出た盤は
実は数回しか聴いてなかったりして。(笑)
オリジナル盤は確か買ったはずですが、話題になった割には、それほどでもなかったような記憶があります。というか、あんまし覚えてない・・。
プリンスの「ブラックアルバム」も一緒で、いわく有のものって、実は、、、なのかもしれません。