総括その2は新譜部門。例年の如く「時代の音」とは無縁の10枚(笑)。
今年も単純によく聴いた順に並べてみた。
01 HUGH CORNWELL / MONSTER
02 浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS / SUGAR
03 GRAHAM PARKER / CLOUD SYMBOLS
04 ビッケブランカ / WIZARD
05 RICHARD THOMPSON / 13 RIVERS
06 RAY DAVIES / OUR COUNTRY AMERICANA ACT2
07 PAUL McCARTNEY / EGYPT STATION
08 TWINK / THIK PINK Ⅲ
09 JON SPENCER / SPENCE SINGS THE HITS
10 NEIL YOUNG + PROMISE OF THE REAL / PARADOX
何気に買ったヒュー様(笑)のアルバム、結構気に入りまして。ドアーズやルー・リードの
ような感じが漂ってくる曲があるからかも。私が手にしたのは2枚組で、本編ディスクの
他にヒューがストラングラーズの曲をアコースティック・バージョンで歌うCD付き。
目新しいことは無いのだけど「ヒュー・コーンウェル、ストラングラーズを歌う夕べ」
みたいな感じでこれはこれで面白いかも。
かつての仲間と録音したグラハム・パーカーの新作は、ズバリ、力作。溌剌とした
ホーン・セクションとの絡みがデビュー当時の盤を思い起こさせて楽しい。
ビッケブランカは私にとってのニュー・ディスカバリー。ピアノマンとして、はたまた
メロディー・メイカーとしての魅力もさることながら、アルバムでは浮いている感すらある
『BUNTLINE SPECIAL』の破壊力にヤられた。今年はこの曲と何故か岡村ちゃんの
『ビバナミダ』(2013年の曲だけど)をやたらと脳内反復させていた。
レイ・デイヴィスが自身のアルバム・タイトルに「ACT2」なんて付け加えるだけで
なんだかゾワゾワするのが、キンクス・ファンってもんでしょう。2枚組ではなかった
けれど。(笑)
CDRでのリリースではあるがトゥインクの盤は相変わらず面白いし、浅井健一の
ブッ飛んだセンスも相変わらず格好良い。愛と平和と身近な取るに足らない事柄が
平然と並んで歌になって違和感が無いのは素晴らしい。ジョン・スペンサーについては
ソロもいいけど、やはりJSBXの破壊力を求めてしまうので、来年はバンドで
お願いしたい。