今年の4月から、不動産の相続が義務化され、所有者が亡くなった場合は、ちゃんと相続人へ名義変更をしなければならなくなった。
私の実家は父が40年も前に亡くなっているというのに、何もせずにそのままになっていた。
なので、固定資産税の請求も父の名前で郵便が送られてくるのである。
それを母が払っていた。
父は、生きていれば100歳を超えるが、そのような人が所有者となっており、税金を払っているという形なのである。
また、光熱費も皆、父が契約者になっていて、郵便物も父あてに送られてくるのであった。
・・・
それで、先日、法務局でやっと土地と家の名義を母に変更することができ、登録された書類を受け取ってきた。
で、今度は光熱費の名義変更である。
水道とガスは相変わらずまだ父の名義になっているのだが、電気の名義をまず変更した。
これは、電気の契約内容などを変更する可能性があると思ったからである。
というのは、実家では深夜電気でお湯をわかしており、それが1つの契約だ。
それから、普通の電気がもう1つ契約されていた。
今は深夜料金もそんなに安くはないとのことで、もしかしたら契約内容を変えたほうが得かもしれないと思ったのだが、結局のところこれまでと同じ内容で続けることになった。
それで、とりあえず名義だけを父から母に変更しておくこととした。これは私が電話で問い合わせをして要件を話し、母本人が変わって本人確認をして変更ができた。
・・・
次に面倒なのは、電話(NTT)である。電話というのは財産なので、簡単には名義変更できない。本当に相続人なのか、ということになるのだ。
で、電話で名義変更の方法を問い合わせたのだが、これが戸籍謄本や相続人の本人証明などが必要なのである。
以前、マイナンバーカードがあればできるということだったのだが、いったいどのように使うのか?
聞いてみると、スマホから入力フォームに必要事項を記入して送信し、その後で返信されてくるアカウントなどを使ってサイトにログインし、そこに画像を送るのだそうだ。
その画像ってのが、スマホで戸籍謄本やマイナカードを撮影したものを取り込めば良いようだと思っていたところ、なにやら画像の容量が大きすぎるとダメなんだそうで、それを一旦小さくしないといけないとのことであった。
その方法は、まず自分で自分だけのLINEグループを作り、そこに戸籍謄本とマイナカードの画像を送り、それをダウンロードするとサイズが小さくなるので、それを使うのだそうだ。一旦ラインに載せると自動的に小さくなるという手を使うらしい。
私はラインのグループ作成とか説明を見てもわからなのだった。
で、思いついたのが、べつに自分専用ではなく、家族だったら見られても問題ないので、私と夫のラインにそれらを送り、それをダウンロードした。
そうして、それを添付して送り返した。
なんだかな~~~
それはしたものの、受け取りましたも何もないので、いったいどうなった事やら?
もし、これで良いのであれば、数日後に実家に電話の名義変更の書類が届くらしい。
そういえば、これはどうしてやったかといえば、電話の契約内容の変更などは契約者本人でなければできない、とのことだからだ。
実は変な勧誘の電話などが実家にかかってきたときに、ナンバーディスプレイがでたらよいなと思っていたのだが、契約者本人でなければ、変更もできないのだそうである。
だから、まずは母を契約者に変更しないといけないのだ。
ナンバーディスプレイは、電話の名義が変更できてから、ということで、また後日ということになる。
ああ、もういつになる事やら・・・。
それにしても、こうやって父の名前を抹消している私であり、父がこの世に存在していた形跡が消えていくのだ。40年も経てばしかたがないのかな。
・・・
(追記:電話の名義変更は郵送でもできるそうである。スマホで操作ができない場合は、NTTから書類が送られてきて、それに必要書類(戸籍謄本や身分証明書のコピー)を同封して返信するらしい。
しかしこの方法だと、後日実家に郵送されたものを、私が帰省したときに見て、それから返送ということになるし、田舎の場合、コンビニさえ近くに無いのだから、コピー1つ簡単にはできないのだ。)
特に相続が絡むと関係者全員の判子が必要。
そのために専門家頼んで百万円以上も手数料を払わざるを得なくなった親戚が居ました。
※
一生のうちに何度もやらない事は窓口に行った方が簡単ですね。
幸い父の相続人は、母と姉と私だけなので大丈夫でしたが、関係者がいっぱいいると面倒なことになりますね。さらに手続きはスマホが基本という時代になってしまい、母本人がお手上げなので代行するのが大変です。