山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

ALWAYS 3丁目の夕日

2005-11-08 18:20:44 | テレビドラマ・映画
日曜日に夫と「ALWAYS3丁目の夕日」を見に行ってきました。
このごろ、ときどき夫婦で映画を見に行きます。たとえば、「電車男」「容疑者室井慎次」など見ました。子供を置いて夫婦ででかけるようになると、一緒に歩く姿はまさしく「老夫婦」という感じです。どうひっくりかえっても恋人には見えません。まるで新鮮味もない。しかし、身近にいる手ごろな人間といえばやはり夫で、約束などしておかなくてもいいわけで、思いたったときに一緒に出かけていくということになります。

この映画、1人が50歳以上だと入館料が1000円になると娘から教えてもらい、よろこんででかけました。平成生まれの娘はこの映画を見たいとは思わないようですが、何にしろ情報は早いです。けっこう役にたちます。

この映画の世界は、昭和33年。私はまだ生まれていませんが、やはりなつかしい時代です。登場人物の小学生の男の子たちが、昭和26年生まれの夫とだいたい同年代です。その子たちの親が私の親の世代と一致します。

映画はほんとうにすばらしかったです。笑いあり、涙ありでした。
特に、吉岡秀隆扮する売れない作家茶川竜之介が絶妙な味を出していました。彼はやはりすごい俳優ですね。演技力を通りこして、その人間そのものになってしまっているかのようです。
他の俳優もいいです。子役もよくて、茶川と吉行淳之介少年との心のつながりに感動、また小雪が架空の指輪を指にはめてもらう幸せそうな表情も印象的でした。
向かいに住む鈴木オートの堤真一も対照的に面白く、その妻、薬師丸ひろ子がやさしいお母さん役で、またいい味をだしています。薬師丸ひろ子は、このごろ母親役がすごくいいですが、この昭和時代の母親像が、はまっていました。その子ども役の男の子もすごくかわいいです。
それから、三浦友和はやっぱり2枚目ですね。医者宅間の風格のある姿はさすがに大勢の中にいてもひときわ光るものがあります。
CGによる時代の再現もすごいですが、やはり人々が織り成す人間模様がすばらしかったです。そして、ささやかな幸福を大切にして、未来に向かって希望をもって歩んだ時代だったんだなあと思います。

ほんとうに、久々にいい映画を見たなあと感じました。