中国の工場が、日本の電化製品を分解して研究し、日本製品のコピーを作っているということはよく知られていることであるが、知的所有権の侵害は科学分野の先端技術にとどまらず、あらゆる分野にわたっているようだ。
人から聞いた話では
・例えば、中国では、中国産のりんごを「青森りんご」と称して売っていたりするそうである。中国では日本の果物は高級品として人気があるそうだ。日本では地名+品名という単純な名称は一般的に商標登録できないのに、それが中国で商標登録されてしまい、偽物が本物になり、本物の日本の「青森りんご」が「青森りんご」という名前を使えないのだそうだ。
・物のコピーは日本の伝統工芸品などにも及ぶ。日本の熟練した一人の工芸師が全工程を丁寧に時間をかけて作り上げるものを、中国ではたくさんの人が作業工程を分けて作り方を習得し、流れ作業によって作る。工程の一部分だけなら、製作技術を身に着けるのも簡単で時間はかからない。そしてデザインも素材もそっくり真似する。人件費も非常に安い。そうやって、日本製品と見た目で区別できないような品物が格安で生産され販売されてしまうので、消費者は中国人が中国で作った中国製の日本伝統工芸品を買うことになる。
日本の本当の伝統工芸品は、その分、売れなくなり、作る人も減っていき、最後には廃れてしまうという脅威にさらされているようだ。
これは、なんとかしなければならない。
今、法律の改正が進み、近々、地名+品名での商標を地域ブランドとして登録できるようになるようであるが、それによってどれだけ本物が守られるのか、よくわからない。
世間を見渡すと、何だか殺伐としているなあと感じる。
日本人は、のんびりと安心して生きていられない。
油断せず、賢く、注意深くやっていかなければ、生き延びられない。
知財立国ってのも、厳しいもんだと思う。
人から聞いた話では
・例えば、中国では、中国産のりんごを「青森りんご」と称して売っていたりするそうである。中国では日本の果物は高級品として人気があるそうだ。日本では地名+品名という単純な名称は一般的に商標登録できないのに、それが中国で商標登録されてしまい、偽物が本物になり、本物の日本の「青森りんご」が「青森りんご」という名前を使えないのだそうだ。
・物のコピーは日本の伝統工芸品などにも及ぶ。日本の熟練した一人の工芸師が全工程を丁寧に時間をかけて作り上げるものを、中国ではたくさんの人が作業工程を分けて作り方を習得し、流れ作業によって作る。工程の一部分だけなら、製作技術を身に着けるのも簡単で時間はかからない。そしてデザインも素材もそっくり真似する。人件費も非常に安い。そうやって、日本製品と見た目で区別できないような品物が格安で生産され販売されてしまうので、消費者は中国人が中国で作った中国製の日本伝統工芸品を買うことになる。
日本の本当の伝統工芸品は、その分、売れなくなり、作る人も減っていき、最後には廃れてしまうという脅威にさらされているようだ。
これは、なんとかしなければならない。
今、法律の改正が進み、近々、地名+品名での商標を地域ブランドとして登録できるようになるようであるが、それによってどれだけ本物が守られるのか、よくわからない。
世間を見渡すと、何だか殺伐としているなあと感じる。
日本人は、のんびりと安心して生きていられない。
油断せず、賢く、注意深くやっていかなければ、生き延びられない。
知財立国ってのも、厳しいもんだと思う。