山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

老眼鏡の世話になりきる

2005-11-17 22:57:48 | 未分類過去
私は今、45歳ですが、老眼鏡を使い始めたのは、42歳くらいで、とても早いほうだと思います。もともと目は近眼ではなく、どちらかというと遠視の部類だったので、老眼になりやすいようです。
困ったことは、生まれつき遺伝的に目がよかったばかりに、それまで「メガネ」というものを一度も手にしたことがなかったのです。家族にメガネをかけているものもいないために、メガネというのはどういうものなのか、どうやって買うものなのかもわかりませんでした。そして、どのように使うものなのかもわかりませんでした。

それで、最初に眼鏡屋さんに行って、一番安い2000円ので、0.5とかいう度の弱いのを買いました。1~2種類しかなかったので、顔に似合うとか似合わないとか選ぶ余地もなく、すごく変でした。
べつのところで、ちょっと違うデザインの1000円くらいのものを買ったりしましたが、ずれ落ちてきたりして、それもよくありませんでした。

最初は、日本語学校で学生の書いた漢字テストの細かい部分が見えなくなり、そういうときだけ使っていましたが、そのうち教科書の文字も読みにくくなってきてしまいました。授業中教科書を読んだりしながら、学生のほうを見ると、遠くはピントが合いません。見栄えもわるいし、それで、いよいよまともな遠近両用メガネがほしくなってきました。

私は日本語学校で非常勤講師をしてきましたが、その間同時に、不動産会社やスーパーなどでも働いています。不動産会社では、よく役所などに行って、各部署をまわり、書類を見たりしますが、移動するたびに老眼鏡をつけたりはずしたりするのは大変です。やはり遠近両用が必要になってきます。

私の老眼鏡は、店の人が選べという中から選んだのが、「紫式部」とかいう名前のフレームで、ちょっときれいなデザインが施されています。しかし、それが返っておばあさんっぽいです。汚れ防止やくもり防止、色など入れるとどんどん値段が高くなって5万数千円してしまいました。

スーパーのレジでレシートが見えなかったときに、「ちゃんとメガネを用意しておいてください!」と若い先輩から言われました。そのときにはもうその老眼鏡は買ってはありました。しかし、品出しが主な仕事である私は、遠近両用めがねをかけたまま段ボール箱などを運んだりして動き回るとくらくらしてしまうし、本当に小さい文字を見るとき以外は不自由はないので、ついついメガネを忘れてしまいます。
しかし、賞味期限などを確認するときにもあったほうが便利であるため、ポケットの中に入れて仕事をするようになりました。

最初のうちは、ほんとうに老眼鏡をうまく利用する方法が身につかず、大変でした。そして、自分の目がどのくらい見えないものかということも、自分自身で把握できていないのです。見えるはずのものが見えなくなり、できると思うことがだんだんできなくなっていきます。今では、新聞のテレビ版も全然見えなくなってしまいました。

今の仕事では、ほとんど机の上で、書類とパソコンしか見ないので、中近両用メガネを買いました。遠近を使っていたら、あごを上向きにして見る変な癖がついてしまい、それが苦痛になったからです。コピー機まで歩くぐらいは、多少、度が入っていても大丈夫です。予算がなかったので、安くて最もシンプルなものを買い、2万円しませんでしたが、こっちのほうがかけたときに年寄りくさくないようです。

いつもの決まった日常生活では老眼鏡の使い方にも慣れましたが、やはり突発的なことに出くわすと、もたもたしてしまいます。
保護者会に行ったとき、出欠をとるために廊下に生徒の名簿が置いてあり、その中から自分の子どもの名前をみつけ、そこに○をつけるなどということがありました。裸眼で探そうとした後、あきらめてバックからメガネを探し出し、かけてから見つけて○をつける、などということをしているために、すごい時間がかかってしまいます。情けないです。

老眼がすごい速さで進むのは、長年、目を酷使しているからかもしれません。パソコンを見るのもよくないようです。しかし、どうしようもないです。今では度が1.5になっています。
もう、老眼鏡のお世話にならなければ、仕事もできず、生活もしていけません。


続、スーパーのレジの話

2005-11-17 01:58:14 | 未分類過去
あるとき、私が冷凍食品の品出しをしているときに、一人のお客さんが来て、「レジお願いします」と言いました。レジ係が突発的なことで、席でもはずしているのかと思ってみるとちゃんといます。お客さんは2人しか並んでいませんでした。
すると、そのお客さんが「混んでるから他のレジ開けてください」と言いました。
何だか、かなり強制的な言い方です。
「すみません、そのレジに並んでいただけますか?3人以上並ぶともうひとつあけることになっていますので」と言いました。おそらく、その人が並ぶときには一人目はレジを終えているはずですから、もうひとつレジを開ける必要はなさそうでした。
すると、「そんなこと、こっちが知るわけないでしょ!!」とすごい剣幕でどなっていってしまいました。

お客を怒らせたからには、なんかすごく失礼なことをしてしまったのかなあと思いましたが、どうしようもなかったです。

そういうとき、私が勝手にレジに入ることはできないのです。その日レジに入ると決まっている当番だけがレジの鍵を持っています。だから、店員なら誰しも自由に判断してレジを開けることができるわけではありません。また、私が指図して誰かをレジに入らせることもできないし、その日に誰がレジの当番になっているのかも知りません。
私が勤めていた店は、レジを専門に担当している人が、その込み具合を見て、放送で応援を頼むと、補助レジの当番が出かけていってレジに入るという決まりでした。

そのお客さんは、品だしや発注作業をしている人がときどきレジに入るのを見て、自由自在、臨機応変にレジができるものだと思い、それならば、並ばないで他の店員にレジを開けてもらおうと思ったらしいのです。
なまじ、中途半端に状況を知っているというのも不幸を招くことがあります。

品だし係は実はかなり忙しいです。冷凍食品などは一応ドライアイスなどが載っていますが、なるべく一気に冷凍庫に入れてしまって、カゴ車などを売り場からかたづけたいです。品だしが終わっても、翌日の発注作業などがあります。規定の時刻までに発注端末で送らなければいけないので、時間との戦いです。それでも、レジが混むとレジに入らなければなりませんから、そんなときにお客さんが途切れる事なくレジに並んだりすると、もう間に合わなくなるのではないかとひやひやです。
ですから、本当に必要でない限り、補助レジに入ることはあり得ませんでした。

しかし、お客さんからすると、「レジの機械はいくつもあるし、店員もたくさんいるのに、どうしてレジに入らないのよ!機転がきかない店ねえ。最低のサービスだわ」と思ってしまうようです。
たしかに、「どうして?」と思うことは、自分が他の店でお客になったときもよくありますが、店にはおのおのそれなりのマニュアルがあって、その場でお客さんが思いついた方法には従えない場合も多いです。

スーパーの仕事は面白い面もありましたが、私にとって大変でした。
意味不明の文章を一日中校正している今の仕事のほうが、何の苦もなく、自分には向いているようです。


スーパーのレジの話

2005-11-17 01:10:52 | 未分類過去
夕方、スーパーで夕飯の材料を買って帰るころは、お客さんが多くて、レジに人が並んでいることが多いです。どのレジが一番早いかなあと、働いている人の様子などを見て、早そうな人のところ、二人いるところなどを選んで並びます。前に並んでいる人のカゴの中身の量なども考慮に入れます。

きのう並んだレジはラッキーでした。そこは男の人が一人だけでやってたんですが、隣の女二人でやってるレジに並べばよかったかなあと思うのもつかのま、なんだかどんどん進んでいきます。確かに、早いんです。機械に読み取らせるのも袋に詰めるのもお金を受け取って返すのも早い。手際のいい人でよかったなあと嬉しく思いました。

しかし、私は、どんなに遅くとも、けっしていやな顔などはしないようにしています。新人はしかたがないんです。いやな顔をしたところで、即刻早くできるなどということはありません。
私が、そんな優しい人になったのは、自分の苦い経験からです。

私は1年間スーパーに勤めましたが、私の主な仕事は品出しでした。小さなスーパーで、あまりお客さんも多くはなく、レジは午前中はひとつしかあけていません。それで、お客さんが3人くらい並ぶと、二つ目のレジを開き、さらにそこにも並ぶ状態になったら、3つ目のレジを開けます。そのときに、本来レジ専門でない品出しのパートが当番制になっていて、品出しや発注の仕事を中断してレジに入ります。

ですから、その当番というのは、週に一日くらいしか回ってこないし、しかも混んだときだけですから、なかなかレジの仕事が板につかないのです。
バーコードはまだいいですが、野菜や果物などは、ワンショットキーという商品名の書かれたボタンを押すようになっていて、慣れないとそれがなかなか見つからず、必死になって探すのに時間がかかってしまったりしました。

まだ、なれなかったころ、私はミスをしでかしました。お客さんが2割引シールのついた豆腐を1つ買ったのですが、後で、定価で2個打ってあると苦情を言ってきました。
それを最初別のレジの店員に言って、その店員が私に伝えたときに意味がわからず、もう一回本人に聞くことになりました。それでお客さんはものすごく機嫌を悪くして、「家にお客さんが来ることになってるから早くしてよ。こんなことしてられないわ。すぐにかえらなくちゃいけないんだから」とせかしまくりました。
今考えれば、一個分を返した上に、もう一個の20パーセント分を返金すればいいのですが、お客さんの剣幕が恐ろしくて、まず頭がパニックになってしまいました。消費税の分も計算しなければならないし、ミスをして返金するときに書く書類などもまだよくアタマに入っていなかったので、もうわなわなと震えるばかりです。
さらに、口で説明を聞いても何がどう間違ったのかを確認できず、すぐに計算をしなおすことができなかった理由は、老眼でレシートの文字がよく見えないという悪条件が重なったからでした。レシートの中からトウフを探すのもたいへんで、さらには83円なのか88円なのか見えないなどという状況でした。
「何をぼやぼやしてるの。早くしてちょうだい。時間がないのよ!」などと言われて、とにかく、ロッカーの中の老眼鏡がなければだめだなどと思い、「もうしわけありません。お時間がないようでしたら、計算してご自宅にお持ちいたしますので」などといってしまいました。すると、「そんなことしなくてもいいわよ。この人パニックになっちゃってて、もうだめだわ」などとあきれ果てられてしまいました。
ちょうど、責任者が昼ごはんを食べに行っているときで、もう一人のレジ専門は他のお客さんのレジをしていて、どうにもならなかったのですが、責任者が帰ってきて速やかに計算してくれました。
あとで、考えると、2割引のボタンを押すべきところを、×2個のボタンを押してしまったようです。
バーコードになってからは、値段の押し間違いはないわけですが、手動部分でやはりミスが出ます。

仕事をして給料をもらっているんだから、ミスは許されないとか、遅いのは許されない、などと言いますが、だれでも新人のときはあります。
初めて仕事をして初めてミスを犯して、何がどうなっているのかも分からない人に、ミスの処理などが簡単にできるわけがありません。もともと処理能力のないひとを、どやしつけたからと言って、決していい結果は出ないと思います。
遅いレジの前でため息をついているお客さんなどを見かけますが、それもすごいプレッシャーになり、あせってよけいにミスにつながる場合もあると思います。

レジは慣れないうちは大変なんだよなあと思うと、手際の悪い店員さんなどに同情して、なるべく優しく対処してしまいます。
時がたてば、その人も絶対に手際がよくなるものです。