

千本山を後にして30分位のところで「今日はあそこを下るんだよ」と言われた。赤茶けた地肌が見えるところと尾根の際を下る!かなりの下りになると覚悟して置かねばならない。標高差400ある。千本山から甚吉ケ森へ340登った後にそれをやるのだからかなりのものだ。暑いのでピッチが落ちだした。先頭から5番くらいを歩いていたのだが歩き易い2番目にしてもらった。ややピッチを落としてもらうと元気が出て着実に付いていけだした。1195のピークを過ぎ最後の登りを何とかクリア。1人疲れがでたので休む。甚吉ケ森はもうすぐのところ。

其処には見事な木があった。大きさがわかるようにモデルをお願いしたのは健脚のNさん。


天気がよければ剣が見えるはずだが残念ながら見えず。見えたのは石立山のみだった。頂上は、展望を良くするために周囲の樹木を伐ってあるので風が通る。太陽ががんがん照りつける天気ではないので風を最大のご馳走として疲れをとるためもあり普段よりかなりのんびり休んだ。心配していたブヨはあまりいなくて被害は少なくて済んだ。下見に来た時はものすごく多くて目の前が黒く見えたという。食べて飲んで休むと疲れは何処へやらになった。


進路を西にとり尾根を下る。

ここの山には花はない。あるのはリョウブの白い花くらい。と思ったらヒメシャラの花があった。

かなり纏まってヒメシャラがある。大きい木が多い。
1300くらい迄下って尾根を外し完全に道なき道に突入。下見に来てくれた4人が赤テープで印を入れていてくれるのでそれを頼りに歩く。面白い下り。カメラを出す余裕なし。伐採地になり始めて花に会う。

ヤマホロシ

ヤマジオウ
後はただただ下るのみ。トップに貼った赤茶けた斜面にある木は殆どがシキビだった。滑り止めの為に掴む度にほっとするような心を静める香りがした。人と人の間が空くと下り道がわからなくなるので「後ろ来ている?」と声をかけ確認しつつ下る。疲れが出ているので怪我のないように注意もする。
最後林道にでる為にロープを使いトンと降り立った。(ロープなしで降りようすればそれも出来る場所です)

大きいお腰の持ち主・・流れ星(撮影ヤマガツオさんです。)

登山口7時20分なのでここまでで8時間かかっています。ここからまだしばらく歩き車に乗り込みました。