3/27に藤間紫さんが亡くなった。ちょうど木挽堂書店で買った『猿之助修羅舞台』を読んでいたところだったのでちょっと驚いた。
2004年9月の新橋演舞場公演「西太后」でタイトルロールを演じた時、チラシの立ち見得姿があまりにも立派で職場の先輩をお誘いして観に行ったことを思い出す。懐かしさに筋書を探し出し、挟んであったチケットで9/20昼の部を観ていたことを確認。市川猿之助が倒れた後、年上のパートナー藤間紫が座頭として澤潟屋一門を立派に率いた舞台だった。
このブログを始める前の観劇だったが、同じ演舞場の11月公演の『マリー・アントワネット』(大地真央主演)ともどもとても印象的だったので、女帝や女王の貫禄の女優ということでまとめて一本書いておこうと思ったのだが、忙しさにかまけて書いていなかった。
ネット検索したら「朝日マリオン・コム」の「セリフを読む」の記事に「西太后」が取り上げられていた。老年になった場面の西太后の藤間紫の写真が実に立派だ。この姿で腰に手を当てて立ち見得を切った。猿之助が「歌舞伎の女形芸ができるただ一人の女優」と評したのだったと思うが、まさにその通りと唸ったものだった。
彼女のドラマチックな実人生にも思いを馳せる。時代はさらに遡るが、林真理子著の『白蓮れんれん』で読んだ柳原白蓮の波乱万丈の人生にも重なるものを感じる。とにかく晩年は幸せでいらしたのではないだろうか。
ご冥福を祈りたい。
2004年9月の新橋演舞場公演「西太后」でタイトルロールを演じた時、チラシの立ち見得姿があまりにも立派で職場の先輩をお誘いして観に行ったことを思い出す。懐かしさに筋書を探し出し、挟んであったチケットで9/20昼の部を観ていたことを確認。市川猿之助が倒れた後、年上のパートナー藤間紫が座頭として澤潟屋一門を立派に率いた舞台だった。
このブログを始める前の観劇だったが、同じ演舞場の11月公演の『マリー・アントワネット』(大地真央主演)ともどもとても印象的だったので、女帝や女王の貫禄の女優ということでまとめて一本書いておこうと思ったのだが、忙しさにかまけて書いていなかった。
ネット検索したら「朝日マリオン・コム」の「セリフを読む」の記事に「西太后」が取り上げられていた。老年になった場面の西太后の藤間紫の写真が実に立派だ。この姿で腰に手を当てて立ち見得を切った。猿之助が「歌舞伎の女形芸ができるただ一人の女優」と評したのだったと思うが、まさにその通りと唸ったものだった。
彼女のドラマチックな実人生にも思いを馳せる。時代はさらに遡るが、林真理子著の『白蓮れんれん』で読んだ柳原白蓮の波乱万丈の人生にも重なるものを感じる。とにかく晩年は幸せでいらしたのではないだろうか。
ご冥福を祈りたい。
西太后出来る方はなかなかいないでしょうね。
藤間紫さんの舞台は「西太后」を演舞場で観たのが最初で最後になりました。猿之助が「歌舞伎の女形芸ができるただ一人の女優」と評したのだったと思いますが、腰に手を当てて立ち見得を切った姿にまさにその通りと唸ったものでした。
大川橋蔵との共演はhitomiさんの記事で知りました。お若い頃の映画や舞台はきっと素敵だったことでしょう。
本当に残念だし、残された猿之助丈の気力が早く戻ることを祈りたいです。