ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

11/11/23 「アマデウス」を見送った理由と平成中村座等の料金設定・考

2011-11-26 14:23:56 | 観劇

11/19のオフ会は幸四郎主演の「アマデウス」を観る前の連動企画。明治座での五月花形歌舞伎のオフ会で、私が「幸四郎の代表作なので一度も観ないで幸四郎の役者ぶりを語ってはいけない」と絶賛し、未見の皆さんに11月ル・テアトル公演をお勧めしたために実現した。
私は初演の大阪の国立文楽劇場公演(大阪勤務時代、アマデウスは江守徹)、池袋サンシャイン劇場公演(転勤後、アマデウスは染五郎)の2回観ている。
ピーター・シェーファーの原作を江守徹が翻訳し、自ら出演して幸四郎と共演したのが初演。当時、ミロシュ・フォアマン監督の映画も上映されていたので、映画と舞台を見比べて堪能したものだ。江守徹翻訳の戯曲も買って読み、戯曲自体の素晴らしさも確認している。
Wikipediaの「アマデウス(映画)」はこちら

さて、それでは今回公演を自分だけ見送ったのは何故か?まず気力・体力の関係で観劇回数を絞り込んでいることがあるが、オフ会も参加して続けてならそんなに負担ではないはず・・・・・・。それなのに何故か??
それは平成中村座のチケット代が高すぎるせいだ。平成中村座ロングラン公演を昼・夜と毎月観ることは完全に私の中の観劇予算に危険信号を灯してしまう。
私の平成中村座デビューは2008年10月の「仮名手本忠臣蔵」。その時もチケット代が高いので4つのプログラムのうちBプロだけ観たのだが、その時の価格設定とこの11月公演は同じだった。
松竹歌舞伎会の会員のランクをゴールドにキープする(年間28ポイント)のは、毎月の歌舞伎公演を昼と夜2回観て2ポイント、それから他の公演を組み合わせればなんとかなるが、新しい歌舞伎座の杮落し公演先行予約会員はさらにポイントを積み上げなければ達成できない。
そのためには、平成中村座もある程度観ないといけないと決意。仁左衛門共演の11月、菊之助共演の12月は頑張って昼夜チケットGET。今回の「アマデウス」は武田真治が気にはなるが、倹約対象となってしまった次第(ポイントは友人のチケットGET分で確保したが(^^ゞ)

単月や2ヵ月興行ならまだしも、ロングラン公演としてはチケット代の設定が高すぎる!
やはりけっこう興行的にはきつそうで、12月公演からチケット代設定を値下げしてきている(お大尽席を除く)。東日本大震災以降、あちこちの興行のチケットの売れ行きが悪いというが、不況に拍車がかかっているわけで当然だろう。
1月のチラシでは「御観覧料金」とあるところを「お年賀木戸銭」として大胆に値下げをしてきた。松・竹席は14700→14000→12000円、梅席は11500→10000→9000円。1月は従来の中村座以外の他の一門からの客演もないし、勘太郎が襲名準備のため休演だしということで、値下げをしても私はパスする予定。1月は東京で5座で歌舞伎興行があるので国立ものぞいて3座に絞る予定。

ル・テアトル銀座の玉三郎の特別公演では、少ないとはいえ必ず5000円の席があるのが嬉しい。昨年の元々の海老蔵の公演の予定では全席10000円以上で、価格設定からして高飛車で気に入らなかった。
どんな所得階層の方でもなんとか観劇できるようなチケット代金設定をすること、これは元々が民衆文化の中で生まれ育った歌舞伎界としては当然すべきことだ。今回の平成中村座のロングラン公演の最初に書いておく。

冒頭の写真は、11/23に平成中村座の昼夜通し観劇のために浅草寺の仲見世通りの一番奥=お寺に一番に近いところにある(=浅草で最も古い老舗ということになる?)創業明治元年元祖人形焼の「木村家本店」の店先。今年の亀治郎のお蔦を観るためご一緒したさちぎくさんに教えていただき、今回は娘にお土産に買って帰る約束をした。観劇前に先に買って、二天門から隅田公園の特設劇場に向かった。
袋売りを買ったのが下の写真。餡入り8個、餡なしだと10個で600円。五重の塔の形のものもあって美味しく楽しい。