ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

06/08/09 玉三郎丈は海神別荘でご休養?

2006-08-09 23:58:50 | つれづれなるままに
坂東玉三郎丈のHPの今月のコメントによると8月はご休養とのこと。鼓童とのジョイントコンサート「アマテラス」の5月東京、6月京都での公演、海老蔵や澤潟屋の若手との歌舞伎座七月公演と3ヶ月連続で若手を引っ張ってのご活躍だった。千穐楽の次の日に体調をくずされたようで、ご本人が驚いていらっしゃった。そして今月は夏休みに入り月末まで旅行に出掛けられるという。ぜひともゆっくり休んでいただいてまた素晴らしい舞台をみせていただきたい。

玉三郎丈は長期のお休みをとられると、海外にシュノーケリングにいらっしゃるということがTVのいろいろな番組で映像つきで紹介されていた。ご親戚でダイビングをされる方とご一緒のようである。髪もぐっとカジュアルに茶髪にされて真っ黒に日焼けしてスイミングスーツを着用されているご様子を見て、「ああこうしてスパッと気分を切り替えられるんだ」と納得したものである(これでサングラスでもかけたらもう絶対誰だかわからないのでそれもいいのであろう)。

行かれるのは確かロタ島だったと思う。そしてそのロタ島には私も10年くらい前に行ったことがあるのだ。私と友人でそれぞれ小学生だった娘を連れて「親子自然教室ツアー」に参加した。
ロタ島はグアム島とサイパン島のちょうど真ん中くらいにある島で、私はサイパン島経由で行ったのだったと思う。サイパン島の空港でとても小さい飛行機に乗り換えて行ったのだった。その頃は本当にそんなに観光客が混み合っていずにとても感じのいい島だった。到着した日の海に沈む夕陽と夜の満天の星空は今でもはっきりと覚えている。バードウォッチングのできる岬もあって初めてそういう体験もした。完熟のトロピカルフルーツの美味しかったこと!

ロタ市行政府によるロタ島公式サイトはこちら
上記の公式サイトにもあるが、第二次世界大戦中は日本軍が南方戦線を展開していてこの島も占領していたので空港には日本軍が置き去りにしたものが赤サビだらけになっておいてあるのだ。あちこちに砲台跡などの痕跡もある。土産物屋のお年寄りが日本語が上手なのもその占領の名残なのだった(そういう話は娘にちゃんと話してあいた)。

その後、野口五郎がこの島で結婚式を挙げてTVで取り上げられたりして日本でも一気に知名度が上がったかもしれない。
昨年から歌舞伎にハマって玉三郎丈の情報にアンテナを張るようになって初めて、丈がシュノーケリングにいらっしゃるということを知った。TVの画像を見て小躍りしたほどだった。
あの青い海でシュノーケリングをした時の記憶が一気に甦る。丈のように心強い指導者がついていたわけではないので、私たち母娘2組は主に浅瀬でほんのお遊び程度だった。その間にもスコールがやってきたりするのも楽しく、ヤシガニも可愛かった。そしてただ一度だけツアーの中で「スイミングホール」というポイントまでデコボコ道をトラックに乗せてもらって連れていってもらった。そこで数時間潜ったのは本当に楽しかった。その場所の写真を上記のHPより転載させていただく。
とにかく青く美しい海、ナポレオンフィッシュなどの熱帯魚たちが目の前を泳いでいくのだから夢中になって潜ってしまう。
先月の歌舞伎座の「海神別荘」の世界は、この体験を投影されているのかもしれないなと思い当たる。毎年この青い海に潜られていて玉三郎丈の五感にしっかりと刻み込まれているのだろう。そう思ったらもう一度ロタの海に潜りに行きたくなってしまった。

ロタ国際空港はジェットのチャーター便も利用できるような拡張工事をすすめていて1年以内に完成するという。そうなると鄙びた感じは失われてしまうのだろうが、アクセスは確かにぐっとラクになる。シュノーケリングができるように喘息も治して是非もう一度行きたいものだ。何年も先になりそうだけど.....。