ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

06/03/25 『ナルニア国物語』鑑賞と「せんば自由軒」のランチ

2006-03-25 19:59:51 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)
昨日の昼休み、職場の近くの小学校の校庭の桜も陽あたりのいい木は咲いていたのを確認。今日も朝からいいお天気!娘の病院からの外出日なのだ。

バスで迎えに行ってバスでさいたま新都心のMOVIXへ!お目当ては『ナルニア国物語』。俳優の声をききたいので字幕で観たいところだが、時間の都合で日本語訳バージョンの方の席をとる。始まるまでに「せんば自由軒」で昼食。私は名物のドライカレーとサラダバーのセット、娘はハイシライス。いずれも生たまごを割りいれてあって混ぜて食べるというのが定番。家は甘口カレー御用達なのでたまごで丁度よくなるのだった。大阪に住んでいたころ本店で食べたことが懐かしい。

土曜日の昼だというのに『ナルニア国物語』のお部屋は席に余裕あり。封切り前のTVでの特別番組でも地元イギリスでは誰でも知っているファンタジーの定番だということだったが日本ではあまりなじみがないということだった。日本でも『ハリー・ポッター』でファンタジーブームが再来したのだというが、『指輪物語』三部作もあったし、ファンタジー映画に飽きてきて人気があまりないのかしら。2時間40分観た。うーん、まあこんなもんかねえといった感じ。
観た後でプログラム買うと言ってた娘に1000円札を渡したところ、「これはいいや」だって!ウーコさんにいただいた評論社文庫の『指輪物語』全9巻をあと1巻で読み終わるという娘は「指輪物語の方が面白い」という。映画の三部作を私も全部観たのだが、観たあとの満足度がかなり違う。

導入部はけっこう気に入った。第二次世界大戦でドイツ軍の空襲を受けるロンドンの主人公たち4人の兄弟姉妹。疎開して預けられた田舎の教授のお屋敷。かくれんぼうの最中に末っ子のルーシーが古くて立派な衣装ダンスに隠れると奥がナルニア国につながっていて、段階を追って全員がその世界に入ってしまい...と話が始まる。
ナルニア国は白い魔女が女王を僭称して100年間支配しているが、その支配から解放されるための予言をかなえる者として4人があてはまった。ところが次男エドマンドには兄と姉に確執の気持ちがあり、魔女と出会って4人の中で優位にたちたいという気持ちから魔女の甘言にのってしまう。
結局囚われの身となっているエドマンドを救うため、ナルニア国解放の闘いの守護神のようなライオンのアスランとともに3人は立ち上がる。
しか~し、活躍が地味~。特に長男ピーターと長女スーザンがもっときりっとしていて欲しかったんだけどな~。はるかに敵役の白い魔女ティルダ・スウィントンの方がカッコイイ。日本語吹き替えも大地真央だったらしいし(公式サイトを読んで気づく私)。ライオンの声は津嘉山正種さんだと思うんだけどな(大好きな声なので確信もってますが違う?)。
公式サイトには長男を演じたウィリアム・モーズリーの特別ファンサイトも設けられていたが、私たち母娘とも特に魅力を感じず。末っ子ルーシーのジョージー・ヘンリーの大きな目が可愛かったな。

『指輪物語』の方が私も面白いと思ったが、両者の違いはどこ?『指輪物語』は邪悪なものの邪悪さが際立ち、その悪の魅力に多くのキャラがひかれていた。それに対して闘うから正義の側が際立つのだと思う。正義の側も悩み多いけれどもっとしっかりしたキャラになっていた。ちょっとこの4人のきょうだいだと魅力的に弱いなあ。
今回が第一章ということでシリーズとして製作されるのだろうけれど、次行くかどうか微妙。原作本を買ってと言われるのではとおそれていたが、そういう要望も特に娘から出ず。アマゾンキャンペーンで買おうかと思っていたけど、節約モードでよいのかな。

バスであわてて病院に戻る。主治医との面談にちょっと遅刻m(_ _)m
「月曜日にでも退院したい」と娘は言っていたが、主治医が月火はいないということで水曜日に退院が決まった(家の中は入院騒ぎでとっちらかったままに近いのだが...)。
ご心配いただき、励ましてくださった皆さん、本当に有難うございます。おかげさまで上記のような次第になりました。

写真は公式サイトのグッズコーナー扉画像。