パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

タイタンの逆襲3D ★★★

2012年04月25日 | アクション映画ータ行
勇者ペルセウス、再び起つ!クリーチャー大増量の第2弾
ギリシャ神話を背景に、神と人間、魔物が壮絶バトル!未体験の映像と壮大なスケールで、強烈なインパクトを残した「タイタンの戦い」が、すべてをパワーアップさせて戻ってきた。
今回は、冥界に封印されていた“最強”の巨神が復活。人間界を地獄絵にしようと、さまざまな魔物が送り出されていく。救世主となるのは、前作と同じく、神と人間の間に生まれた勇者ペルセウス。

再び彼が戦いを決意する物語がドラマチックな上、監督を受け継いだのが「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のジョナサン・リーベスマンなので、戦闘シーンの演出が半端じゃない迫力と臨場感もリアルである。
冥界の牢獄へ向かう迷路のような罠など、3D効果も最大限に生かされたシーンが続き、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズら名優たちが演じる神々にも、怒涛の運命が待ちうける。文字通り“神の域”を超える衝撃的アクション大作である。

物語は、前作から10年後の世界を描く、魔物クラーケンを倒してから10年。ペルセウスのもとに再び父、ゼウスが現れ、ゼウスは神々の力が弱まっていると告げて協力を請うが、平穏な暮らし望むペルセウスはこれを拒絶。だが、村に魔物が出現。さらに冥界の王ハデスとゼウスの息子、アレスが凶悪な巨神、クロノスを復活させるためにゼウスを捕えたと知ったペルセウスは、父と地上の人間たちを救うため、新たな仲間と共に冥界に旅立つ。
人間として静かに暮らし、二度と先頭に巻き込まれないと決意したペルセウスが、その使命感を復活させるドラマから本作は始まる。
次々と襲いかかる怪物との死闘、最大の見所は、ペルセウスの前に次々と現れる強大な敵たちとの闘い。魔物キャラの外見やパワー、さらには神々の闘争心など、すべてが前作からスケールアップしている。
ペルセウスの6番勝負、タイタン族の巨神クロノスを巡る神々の覇権争いだ。すべてを破壊する力を持つクロノスの復活を阻止するため、ペルセウスは地底深く、冥界の牢獄タルタロスを目指す。

注目すべきは迫力、質感、立体視、すべてが規格外にパワーアップした魔物とのダイナミック・バトルが繰り広げられます。平和な村で破壊の限りを尽くす双頭獣のキメラ、秘かに獲物を待ち構える狡猾な巨人サイクロプス、人心を惑わす妖術と怪力で行く手を阻む牛頭の怪物ミノタウロス、燃えたぎる溶岩から生まれた6本腕の戦闘鬼マカイ。
そして冥界の奥底に幽閉され、世界を破壊する日を待ちわびていたクロノス。邪悪なクリーチャーが次から次へと出現し、ペルセウスに襲いかかる。

VSクロノス戦:500メートルはあろうかという巨人な姿を現わす。元は世界を支配していたタイタン族の王。巨神族の王で、彼はハデス、ゼウス、ポセイドンの父。冥界の奥深くにあるタルタロスの牢獄に幽閉されているが、今回タルタロウスを設計・建造したという鍛冶の神に、ビル・ナイが扮しており、その設計されたタルタロスの中は、朽ち果てた神殿、パズルのような入り組んだ巨大なラビリンスなど、現象的なロケーションも、魔物との過酷なバトルを盛り上げる。
VSアレス戦:ゼウスの息子で、ペルセウスとは腹違いの弟である「戦いの神」。父がペルセウスに注ぐ愛に嫉妬しており、その凶暴な性格もあってハデスに利用される。獣や巨神よりも恐ろしいのが、アレスとの“兄弟”バトル。肉体レベルが同格ということもあって、意地をかけたガチ対決へと発展。「ボーン・アルティメイタム」のエドガー・ラミレスが演じています。

助っ人として、海の神ポセイドンの子供であるアゲノール、お調子者の半神で、盗みで投獄されていたが、ペルセウスが助け仲間に加わる。それに、前回でクラーケンから助けたアンドロメダ女王も、鎧と剣の完全武装で加勢に加わり、最後にはラブシーンも見られます。

しかしながら、今回の最強の敵クロノスには苦戦する。クロノスは、ハデスによって捕えられた、息子であるゼウスのパワーを吸収することで、大地を引き裂き現れる。
クライマックス、ペルセウスは空飛ぶペガサスに乗って、ゼウスの稲妻、ポセイドンの三叉槍、ハデスの二叉槍を合体させた三重の槍を持ち勇敢にも立ち向かっていく。
神々との戦いをド派手に描いた本作だが、人間と同等、むしろそれ以上に複雑な感情を持つギリシャの神々。神の反乱から始まる物語なのだが、その原因は親子ゲンカだったとは?・・・。

前作から引き継がれたゼウスとハデスの確執もヒートアップ。自分を裏切ったゼウスに対するハデスの愛憎が、怒涛のクライマックスを演出。しかしながら巨神クロノスを倒すために、兄弟ゲンカも仲直りして一緒にカメハメ波(稲妻)を出すシーンには、良かったと胸をなでおろす。
前作に引き続き、ペルセウスを演じるのはサム・ワーシントン。坊主頭からパーマ頭で今作でも、寡黙な中に熱き思いを覗かせる雄々しい勇者を熱演。しかし、今回のペルセウスはやられっぱなし、どれだけやられてもまた立ちあがる、それがペルセウスの強い意志を持っている勇者たる証。

1作目のペルセウスは、ただリベンジを果たそうとする男だったが、今回は彼には息子という守るべき存在がある。そういう意味でも、彼がもつ人間的な側面を表現していると思う。いまや父となったペルセウスも息子のために一歩も引かず、全力でぶつかる激しさは、クリーチャー・バトルに負けるわけにはいかないのだ。
神話でお馴染みの神や魔物をリアルに創作したビジュアルは圧巻です。より見応えのある3D映像で描かれる、神々と勇者の壮絶なバトルを思いっきり体感して下さい。
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