パピとママ映画のblog

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キングダム2 遥かなる大地へ★★★★

2022年09月10日 | アクション映画ーカ行

          

原泰久の人気漫画を実写化した2019年公開の大ヒット映画「キングダム」の続編。

あらすじ:紀元前、春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(しん)は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、河了貂(かりょうてん)や山の王・楊端和(ようたんわ)と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭(たくけい)、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かい(きょうかい)と共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀とも思える突撃命令を下す。キャストには信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈ら前作のメンバーに加え、原作でも人気のキャラクター・羌かい役で清野菜名が新たに参加。前作に続き佐藤信介監督がメガホンをとる。

<感想>大人気漫画「キングダム」。その実写化である2019年の「キングダム」から3年経ち、その続編であります。本作の主役は何といっても山﨑賢人演じる、天下の大将軍を夢見るいち歩兵の信である。冒頭からクライマックスまで、秦国内から次は隣国・魏との本格的な戦争映画になっており、蛇甘平原で繰り広げられる秦と魏との戦いだけにスポットを当てた作品になっているのがよかった。

特に、新キャラである清野菜名演じる羌かいの、香港映画さながらの剣劇無双、真っ白い装束で剣さばきは見応え十分でありました。もちろん、山﨑賢人演じる信も、前作から引き続くド根性で相変わらず負けない身体能力(ワイヤーアクション)で大活躍ですからね。

ここでは、伍という5人組の集団戦法を組む仲間が尾平・尾到兄弟に加え、伍長の澤圭、そして「悲しみの一族」の女性刺客・羗カイを始め、激情家の千人将・縛虎申、秦軍の本能的将軍・ヒョウ公、魏軍の知略家な将軍・呉慶と、分かり易く住み分けをしてくれているので、初心者にもとても見易かったと思う。

しかも魏軍に占領された丘を奪還すべく副将・宮元を相討ちになりながらも仕留めた縛虎申が勇猛と無謀の違いを信に教えてくれたり、伍長の澤圭が戦場のいろはを教えてくれたりするだけでなく、突如現れた王騎将軍による信への「戦場講座」がとにかく面白い。

将軍とは単に強いだけでなく、本能や知略で戦局を変化させていく。今回は、2人の将軍によって戦争が行われ、多くの人命が奪われていく。しかしながら、それが信の成長物語になっているだけではなく、その直後に、ヒョウ公と呉慶による一騎討ちで戦争が終わるのを、観客も信と共に学んでいくということなのだ。



そして直接参戦していなくても、気まぐれという名目で戦場に現れるだけで戦局を変えていく王騎将軍こそ、本当の戦という勝負の面白さを語るのであった。
それが、目の前で魏軍に占領された丘を、奪還すべく副将・宮元を相討ちになりながらも仕留めた縛虎申が、勇猛と無謀の違いを信に教えてくれる。

将軍とは体が大きく、単に戦術に強いだけでなく、その場で考えて戦局を変化させていく。本作では、2人の将軍によって戦争が行われており、多くの人命が奪われていくのを目の当たりにする。

最後に、信が王騎将軍の砦に行くところで終わる。これで終わるのかと思っていたら、エンドロール後のサプライズで、なんと来年2023年に『キングダム3』が公開される。今から来年が楽しみであります。

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