パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ザ・スナイパー ★★★

2016年05月05日 | DVD作品ーさ行
《5代目ボンド》P・ブロスナンがすご腕の殺し屋を演じたアクションサスペンス。企業間戦争で暗躍する殺し屋と、心に傷を抱えたビジネスマンの奇妙な友情を描く。監督は「ハンティング・パーティ」の リチャード・シェパード。
あらすじ:デンヴァーからメキシコシティーに出張に向かったダニーは、ホテルのバーでジュリアンという男と知り合う。だが、ジュリアンの無礼な態度にダニーは怒りを覚え、バーを後にする。
翌日、ジュリアンは昨夜の埋め合わせをしようと、ダニーを闘牛に誘う。
熱気が渦巻く闘牛場のスタジアムで、ジュリアンはダニーに衝撃の告白をする。(作品資料より)
<感想>劇場未公開の作品。「007」シリーズで5代目ジェームズ・ボンドを演じたピアス・ブロスナンが、すご腕の暗殺者を演じるのだからかなりアクションシーンが多いと期待した。だいぶ年とった感じはありますが、昔の面影は健在でスタイルは抜群です。でも残念ながら下品でスケベなおっさん。コメディふうの神経がイカレているスナイパーなんです。同じタイトルの、モーガン・フリーマン×ジョン・キューザック出演のあちらとは段違いですから。

冒頭から公園で黒い外車を見ているスナイパーの彼、少年が通りかかってあれオジサンの車なのって、聞く。いやって言ってビルから男が出てくるそしてその黒い車に乗ったと思いきや爆発炎上!・・・さすがプロの殺し屋。車に爆弾仕掛けたのだ。
原題が「マタドール」となっているのですが、劇中、メキシコシティーでダニーと知り合い二人で闘牛を見に行くのですが、素晴らしいマタドールの剣さばき、一刺しで牛を死なせてしまう。苦しませない一撃でというのはかなりの熟練者ですね。
で、闘牛のシーンが写りますが、殺し屋としてのブロスナンはマタドールのような素晴らしいスナイパーには見えませんでした。
出張先のメキシコで偶然出会ったビジネスマン役には、「グリーン・ゾーン」のグレッグ・キニアが扮しており、ジュリアンは始終彼を頼りに殆どいつも一緒。本当に各国でロケしたのか微妙で、最初はダニーが住んでいるデンバーから、メキシコ、そして、モスクワ、シドニー、ブタペストと画像だけって安上がりなロケ写真。
凄腕の殺し屋だったのに、年のせいなのか銃を構えるとスコープの目に入るのは少年の頃の自分。もしくは今の自分が標的のマトに写るんですから、どこか頭に以上がきてそうなったのか、ともかく依頼された標的を仕留めることができないのだ。笑えないよね。
そこへ人のいいダニーが目の前に現れ格好の餌食となるわけ。殺しの場所へ連れて行かれ、殺しの手伝いをするハメになる。有り得ない設定なのですが、実はダニーには仕事上のことで殺し屋のジュリアンに貸しがあったのですね。

ダニーの家にまで夜に押しかけてきて、奥さんも良い人なので接待して朝になってしまうんです。殺し屋をしていたのですからお金はたくさん持っているのですが、友達がいないんですね。自分の誕生日も忘れて、組織の男から「誕生日おめでとう!」なんて言われても、祝ってくれるひとなんてゼロですから、孤高の殺し屋なんてカッコいいこと言ってられませんよ、本当に寂しい男なんですから。
ダニーも仕事のことで借りがあるから、実はメキシコで商談が上手くいかなくなり、取引相手のもう一つの会社の社長をジュリアンに殺して貰ったのですから。これでは最後まで付き合うしかないみたいです。
ジュリアンがマニラのフルーツマーケットで標的を殺す計画。ナイフで一刺しだなんていって、いつでも殺せるのにダメだった。ロバの糞の上で気を失った彼、もう失敗すると自分の命が危ない。燃え尽き症候群だと嘆くジュリアン、人は身の危険を感じた時逃げ込む所があるが、俺にはない。だからここへ来たという。この家こそ自分の安らぎの家なんだ。なんて勝手なこと言って、ツーソンの競馬場での仕事は、ダニーも一緒に行き警察を引きつけてジュリアンが警報装置を押し、鳴り響くベルの音。その間に階段を上って上へと、スナイパーとしての仕事だ、いつものようにサングラスと指輪2個置いてと、そしてライフル銃を構えるが目に入るのはまた自分の子供の頃の顔だ。
何とも情けない殺し屋なのだが、ダニーという友人に巡り合えて最期の仕事を終えたようだ。つまり組織のボスを殺したのだ。殺し屋も一人ぼっちは寂しいのかな、なんともトホホな話です。

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