ぶらぶら人生

心の呟き

コーヒーとイヤリング

2017-09-11 | <うつわ>便り
ドコモショップで、予想以上の時間がかかり、
ギャラリー<うつわ>でくつろぐ時間は、短くなった。
コーヒーとお菓子をいただきながら、
Aさんと話す。
葛籠の話が多くなる。
子供のころ、葛の葉を採ってきてウサギに与えたことなど……。
Aさんは若いけれど、共通した体験である。

草を食むウサギの口元まで思い出す。
(大きな桑の葉を食む、蚕の様子も思い出した。)



Aさんの耳に大きなイヤリングが下がっている。
「これも、葛籠細工です」

幾種類かのイヤリングを見せてもらった。
私も一ついただくことにし、
ふたりで評定して選んだのが、下のイヤリング。
河口の部屋を慌てて飛び出したわけでもないのに、
イヤリングつけ忘れていた。

早速、つけてみる。
重みを全く感じない。
蔓の端の細い部分が使われているのだろうか。

「ゆらゆらして、いい感じ」
と、Aさん。
葛籠のイヤリングをつけて、帰途につく。




三浦ちづるさんの作られた小さな栞をいただいた。(下の写真)



部屋に帰ってから、ゆっくり読んだ。
秋から冬にかけ、山を歩いて葛籠を集め、
作品として完成するまでのプロセスや、
自然に対する作者の畏敬の念などが、記されている。

作品に、懐かしさを感じるのは、背景に自然があるからだろう。
今は、簡便な日常品が安く手に入り、
昔、身近にあったものが、影を潜めている。

私自身、今は老いの身、
ものは増やすまいと努力している。
でも、イヤリングをゆらゆらさせるくらいの愉しみは、
失いたくない。

話は変わるが、
Aさんに、明治35年に発行された<むかし話>の稀覯本を見せてもらった。
亡き母の生まれた頃の絵本である。
鮮やかな彩りが、全く損なわれていなかった。
絵を見ただけで、子供のころ親しんだ物語が蘇った。
(カメラに収め忘れて残念。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<うつわ>の庭に咲く花

2017-09-11 | <うつわ>便り

Aさんに案内してもらって、
庭の花を眺める。
秋の花は、概して密やかである。
この世に、花を見て不機嫌になる人はあるまい。
(人は、なかなか花のようにはなれない。)


ホトトギス




上2枚、ナンバンギセル(思い草)




上2枚、萩の花。


オケラ(朮)の蕾。






ミズヒキソウ。



(名前を忘れた植物について、またAさんに尋ねて追記することに……。)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三浦ちづるの造形展•その2

2017-09-11 | <うつわ>便り

<その1>に掲載した写真の中にも、
葛籠の籠に、
秋の草花の活けられたものがあった。

さらに、<秋の花>と調和し、
静かな詩ごころを感じるものを
追記した。




泰山木の蕾。
大きな花弁がたたまれているはずなのに、
思いの外、細身。
長円錐形が楚々としている。


少々盛りを過ぎた泰山木の花。
(展示物とは関係なし。)




清楚なカリガネソウ。
初めて見た花。
下の写真も。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三浦ちづるの造形展•その1

2017-09-11 | <うつわ>便り
9月10日

ギャラリー<うつわ>を訪れた。

9月中開催の
『雑木林の中で
三浦ちづるの
造形展』


を観る。

葛籠のクラフト。
私の性格から想像すると、
気の遠くなるような細工物である。
実用的な籠のほか、
作者の発想から紡ぎだされた
作品もある。

自然の息遣いが感じられるような、
素朴な味わいに心が和む。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする