ぶらぶら人生

心の呟き

地上を歩いて…

2017-03-09 | 身辺雑記
窓辺に身を寄せると、視界に入る防風林が、大きく揺れている。
廊下に出て、河口近くの海を見ると、やはり荒れ模様だ。(写真)



スマホの天気欄には、<気温8、西風8>とある。
部屋で、おとなしく過ごすことにした。

<数独>(上級編)を一問解いたあと、
「天声人語」を書き写したり、
歌集『遺愛集』を読んだりした。

気分転換にお手玉遊びをしたり、
望遠鏡で風景を眺めたり…。
(レンズが、数羽のカモメをとらえる。
その大きな姿に驚喜する。)



あれこれ目先を変えてみても、心が、なんだか落ち着かない。
窓を開け、外気を体感すると、風もほとんど気にならない。
外の空気を吸ってこようと、1階に下りた。
外出の許可は得ていないので、
家で小庭を歩く程度に、近くを歩いてきた。
歩数計の記録を確かめると、わずか500歩。
それでも、地上を歩いて、やっと気分が落ち着いた。
人間は五体を使って生きるようにできているのだろう。
元気であることの証!?
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2度目の3連泊

2017-03-09 | 身辺雑記
3月8日
修理に出していた時計を受け取り、河口の部屋にやってきた。
2度目の3連泊。
ここでの生活に、ほぼ慣れてきた。
自分を見失わないで生きる術(すべ)が、
つかめてきたような気がしている。

3月にしては、寒冷の1日となった。
昨夜来の冷え込みで、天も地も、寒々としている。
しかし、河口の部屋は、温かい。
寒さとは無縁である。

暗雲に覆い尽くされていた空に、晴れ間がのぞき始めていた。


4時半の空と海(レストラン<とみ>の見える方角)



夕食の膳を返しに行ったとき、7号室のMさんに会った。
(ドアを開けて、掃除をしておられた。)

「お帰りになっていたの?
お年、何歳でしたかしら?」
Mさんに会うごとに、年を聞かれる。
挨拶語のように。
「84歳です」
初めての告白のように、私も同じことを繰り返す。
「そんなはずないでしょ?
もっとお若いはずよ」
ここまでは、決まり文句。

そのあと延々と、同じ屋根の下に住む人たち(特に3・4階の住人)についての話を聞かされた。
付き合いの難しさについて。
6年間、どれだけ嫌な体験をしてきたかについて。

Mさんは話好きで、社交的な方なので、各部屋の人たちと積極的に交わって来られたようだ。
その結果、人間関係において軋轢や摩擦を多く体験してこられたのだろう。
それに対し、私が非社交的で、自分の世界を愉しむタイプの人間であることも、薄々感じておられるようだ。
しかし、急接近されそうな気配もあり、上手に距離を置くことを考えねば…。

近くの部屋におられた100歳を超えた方が、お顔も見ぬうちに、2階の要介護の部屋に移られたことも、Mさんの話で知った。
もう一人90歳代の方が、入院中とか。(部屋は借りたまま。)
人生の末路は、どんな形で訪れるかは、全く不明!
隣室の91歳はお元気そうだが、内実はわからない。

人生の終末期のドラマが、ここにはたくさんあるようだ。
誰も、先の見えない今日を生きている。
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