ぶらぶら人生

心の呟き

車窓に海を眺めて

2010-02-18 | 身辺雑記
 相変わらず、寒々とした日が続く。
 今日は、美容院に行くため街に出た。
 実に30余年の長い間、同じ美容院に通っていたのだが、ここ数年は、必ずしも快適な場所と思えなくなっていた。ただ惰性で通い続けてきた。
 なぜここでなければならないのかと、つい最近になって、疑問を強くした。
 遅まきながら、お店を選ぶ自由は私にあるのだと気づいたのであった。
 お店の方は客を選べないけれど、私がお店を選ぶのは一向にかまわないのだと。

 過日、行きつけの書店で、M美容院の評判がいいと聞いた。
 交通の便もいいし、とにかくM美容院に行ってみることにした。

 今日は、M美容院に満足して帰ってきた。
 お店を変えてみて、様々な面で、やり方が異なることにも気づいた。
 垢抜けした雰囲気や顧客に対する温かな接し方が、最も気に入った面である。
 何ゆえに、今まで逡巡し続けてきたのだろうと思う。意に添わぬまま、なにも我慢し続けることはなかったのだと、今は思っている。
 私は、つまらないことに優柔不断なところがある。
 
 このところ、頭髪にも老化を感じていたのだが、今日は少し艶やかな髪に若返ったような気さえし、しばしば頭髪を撫でては喜んでいる。

 今日は、電車で帰宅した。
 国道を走るバスと違って、山陰本線は海辺に敷設されているので、車窓にはスケールの大きな日本海の風景が広がる。
 下の写真2枚は、窓ガラス越しに撮った、今日の海辺の景である。              
              
            

            

 髪の手入れの後、M喫茶店で、食事をした。
 お手洗いに、光沢のある赤い実の小枝が活けてあった。
 「アオキ?」
 と、懇意なウエイトレスに尋ねた。
 葉がアオキに似ていたからである。
 「タブノキだそうです」
 「タブノキ?」
 と、問い返しながら、私は市内の、とある中学校の校門脇にあった、大きな椨(たぶのき)を思い出していた。縦横に伸び広がった木は、実に堂々たるものであった。
 あの木が赤い実をつけていた光景は蘇らなかった。
 内心、椨の実? と、納得いかなかった。

 帰宅後、植物の本で調べてみると、椨の<液果は紫黒色に熟す>とあった。
 葉の形状も異なるようだ。
 家の庭にある斑入りのアオキは、めったに実をつけないので、比較しにくいけれど、写真の美しい赤い実は、やはりアオキでは? と、いう気がするのだが、どうだろうか。

              
コメント (2)
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