先日、辺見庸氏の本をアマゾンから取り寄せた。
<辺見庸コレクション>の1と2。『記憶と沈黙』『言葉と死』の2冊である。
『言葉と死』のⅠ<前に駆り立てるもの>と<消えゆく残像――駅頭の兵士たちと寂しい詩人>、『記憶と沈黙』のⅠ<垂線>をまず読んだ。
辺見さんの言葉は重い。鋭い批評眼に心を突き動かされる。
身近な体験談を綴りながら、現代の抱える問題点を抉るエッセイが多い。
辺見さんの論理的頭脳にも感心する。
辺見さんは語彙の豊かな作家でもある。
今日読んだ文中に、<徒雲>という言葉があった。
徒雲(あだぐも)は、<やがて消えるはかない雲。浮雲。>のこと。
私の遣ったことのない語彙である。
徒花(あだばな)、徒言(あだごと)など、<徒(あだ)>の付く熟語は多い。
広辞苑には、<徒>について、<実のないこと。浮気。いたずら。はかないこと。かりそめ。>などの意味を載せている。
しばらく、辞書で、<徒>の付く熟語を確かめて遊んだ。
今日は午後、街へ買い物に出かけた。
小糠のような雨が降って、風景が霞んでいた。(写真)
周囲の低い山は、濃霧の中に姿を隠していた。
<辺見庸コレクション>の1と2。『記憶と沈黙』『言葉と死』の2冊である。
『言葉と死』のⅠ<前に駆り立てるもの>と<消えゆく残像――駅頭の兵士たちと寂しい詩人>、『記憶と沈黙』のⅠ<垂線>をまず読んだ。
辺見さんの言葉は重い。鋭い批評眼に心を突き動かされる。
身近な体験談を綴りながら、現代の抱える問題点を抉るエッセイが多い。
辺見さんの論理的頭脳にも感心する。
辺見さんは語彙の豊かな作家でもある。
今日読んだ文中に、<徒雲>という言葉があった。
徒雲(あだぐも)は、<やがて消えるはかない雲。浮雲。>のこと。
私の遣ったことのない語彙である。
徒花(あだばな)、徒言(あだごと)など、<徒(あだ)>の付く熟語は多い。
広辞苑には、<徒>について、<実のないこと。浮気。いたずら。はかないこと。かりそめ。>などの意味を載せている。
しばらく、辞書で、<徒>の付く熟語を確かめて遊んだ。
今日は午後、街へ買い物に出かけた。
小糠のような雨が降って、風景が霞んでいた。(写真)
周囲の低い山は、濃霧の中に姿を隠していた。