今日、バンクーバー五輪の開会式をテレビで見た。
カナダという国の、歴史のあらましを知った。
存在するものの歴史や背景を考えずに、漠然と<今>を見ていることが多い。
曖昧な見方は、正しくその国を知ることにはならないだろう。
それは、国々のことに限らず、身辺の物や人についても、同じことが言えそうだ。
見ているようでいて、本質的なものを見ていない、そんないい加減な見方をしていることが、私の場合は実に多い。
カナダの国旗が、カエデ(maple)の葉を象ったものであること、それが国旗に図案化されたわけ、民族との係わりについても知った。
開会式では、秋の情景として、会場が赤く彩られた。
カエデの赤い葉が、無数舞い落ちて、会場を埋め尽くしていた。
今回の冬季オリンピックに参加する国と地域の総数は82で、過去最大だという。
次々と入場する各国の選手団を見ながら、初めは地図帳を開いて国の位置を確かめていたのだが、地球儀の方が分かりやすそうだと気づいた。
そこで、棚の地球儀を下ろし、膝の上に乗せた。そして、くるくる回して参加国の位置を確かめたのだった。すぐには見つからない国や地域もある。
地球儀上で、国の在りかを確かめているうちに、有名な国と国との位置関係を逆さに覚え込んでいることに気づたりもした。いい加減さにあきれながら…。
開会式を見たことが、社会科のささやかな勉強になった。
メダルの数には、あまり関心がない。
スポーツの集いが、地球上の国々の親睦や理解に、少しでもつながればいいと思っている。