天空は 涙の糸を垂れ
木々は 梢に 無数の 涙を
私も心に 涙を流し
涙は再生の泉(となるだろう?)
午後、降り止まぬ雨の中を郵便局と草花舎に出かけた。
草花舎に入ると、Aさんが、カウンター席で、食事をしておられた。
昨年の暮れ、偶然、草花舎で会い、「いいお年を!」と言ってさよならして以来だ。師走の半ばであったろうか。
「その後、お変わりございませんか」
「いやー、いろいろありまして…」
健康上のことかと案じたが、そうではなくて、仕事上のことらしかった。
他人と係わりのある仕事も、ひとりの仕事にも、悩みは避けられないのだろう。
しかし、Aさんの表情には暗さがなく、安堵する。
私は、窓から外を眺めながら、食事をした。
上記の詩とも言えぬことばを、心の中に呟きながら。
聞き覚えのない曲が流れていた。
Yさんに尋ねたところ、CDのジャケットを持ってきてくださった。
TちゃんのCDとのこと。
彼女は今、イタリアに出かけてお留守なので、どんな歌手か尋ねる由もない。
歌っているのは、GONCALO SALGUEIRO と名のる若い男性のようだ。
ポルトガルの歌手らしい。
パソコンで調べたが、あまり詳しいことは出ていない。若手の有望歌手ということであろうか。
甘い歌声である。
意味は分からないけれど、妙に心に沁みる。
雨の日の故?
私の心境の故?
とにかく心に沁みる。
食事とデザートの後、傘を差さずに雨の降る庭に出た。
食事の席から眺めた花水木の、梢の涙(雫)をカメラに収めるために。
肉眼で見たのと同じ、ありのままの美しさをカメラに収めるのは、難しい。
Aさんの他に、女性のお客があった。
「ブログを読ませてもらっています」
と、言われた。
草花舎の常連客の様子だが、私は初めてお会いしたように思う。
「雫をとられたのですか」
と、Yさん。
「水滴が、うまく撮れなくて…」
と、答え、デジカメの持つ機能を上手に活かせば、もっといい写真が撮れるのでしょうけれど、と言葉を足した。
女性客は立ち上がって、私のカメラを覗き、窓辺から雫に焦点を当て、写真を撮ってくださった。ガラス戸越しなのに、私の写真よりはずっと鮮明に撮れている。
(上左2枚 私の写真 下右2枚 女性客の撮ってくださった写真)
木々は 梢に 無数の 涙を
私も心に 涙を流し
涙は再生の泉(となるだろう?)
午後、降り止まぬ雨の中を郵便局と草花舎に出かけた。
草花舎に入ると、Aさんが、カウンター席で、食事をしておられた。
昨年の暮れ、偶然、草花舎で会い、「いいお年を!」と言ってさよならして以来だ。師走の半ばであったろうか。
「その後、お変わりございませんか」
「いやー、いろいろありまして…」
健康上のことかと案じたが、そうではなくて、仕事上のことらしかった。
他人と係わりのある仕事も、ひとりの仕事にも、悩みは避けられないのだろう。
しかし、Aさんの表情には暗さがなく、安堵する。
私は、窓から外を眺めながら、食事をした。
上記の詩とも言えぬことばを、心の中に呟きながら。
聞き覚えのない曲が流れていた。
Yさんに尋ねたところ、CDのジャケットを持ってきてくださった。
TちゃんのCDとのこと。
彼女は今、イタリアに出かけてお留守なので、どんな歌手か尋ねる由もない。
歌っているのは、GONCALO SALGUEIRO と名のる若い男性のようだ。
ポルトガルの歌手らしい。
パソコンで調べたが、あまり詳しいことは出ていない。若手の有望歌手ということであろうか。
甘い歌声である。
意味は分からないけれど、妙に心に沁みる。
雨の日の故?
私の心境の故?
とにかく心に沁みる。
食事とデザートの後、傘を差さずに雨の降る庭に出た。
食事の席から眺めた花水木の、梢の涙(雫)をカメラに収めるために。
肉眼で見たのと同じ、ありのままの美しさをカメラに収めるのは、難しい。
Aさんの他に、女性のお客があった。
「ブログを読ませてもらっています」
と、言われた。
草花舎の常連客の様子だが、私は初めてお会いしたように思う。
「雫をとられたのですか」
と、Yさん。
「水滴が、うまく撮れなくて…」
と、答え、デジカメの持つ機能を上手に活かせば、もっといい写真が撮れるのでしょうけれど、と言葉を足した。
女性客は立ち上がって、私のカメラを覗き、窓辺から雫に焦点を当て、写真を撮ってくださった。ガラス戸越しなのに、私の写真よりはずっと鮮明に撮れている。
(上左2枚 私の写真 下右2枚 女性客の撮ってくださった写真)