食後のデザートとアロマの香

　今日の食後のデザートは、Tちゃん特製のケーキだった。（写真）
　ケーキ作りの新しい試みが、次々成功するのが、私には驚きである。たまには、失敗もあるのだろうか？

　草花舎にたどり着くと、先日来、鼻の具合がおかしくなる。
　Tちゃんには、花粉症に違いないと言われている。
　これを鼻や喉から吸い込めと、Tちゃんから湯気の立つカップを差し出された。
　アロマが鼻の不具合を緩和してくれると……。
　親切をありがたく受けて、香りのいい湯気を存分吸い込んだ。芳香療法が、功を奏するかどうか、とにかく一時の快感を味わうことはできた。

　いわゆる花粉症の患者に比べれば、私の程度は序の口である。本格的にひどくなるのか、序の口のままおさまるのか、今のところ未定である。

椿（紅妙蓮寺）の蕾

　まだ幼木の椿は、重たげに蕾をつけたままである。（写真）
　いつ開花するのだろう？
　花びらのほどけるのを楽しみに、草花舎を訪れるたびにのぞいて見るのだが、なかなか開いてくれない。妙にじらされている感じだ。
　この椿は、紅妙蓮寺というらしい。

花水木の花芽と春の空

　昨日、草花舎へ出かけた。
　やや強めの風は吹いていたが、やっと本格的な春を感じる日であった。

　木々の芽吹きを確かめながら、一木ずつ梢を見上げて、庭を歩いた。
　まだ、落葉樹は裸木が多く、静謐で硬質な姿のままに佇んでいる。
　
　その中で、二本の花水木は、花芽が目立ち始めていた。
　やや扁平な、小ぶりの丸っこい蕾が、膨らみを見せて、梢を賑わしている。
　その梢の向こうには、青一色の空が広がり、そこにも新しい季節の到来が感じられた。（写真）

　昨日は、わが家でも、毎年手入れを頼んでいる庭師夫妻に、庭木の消毒や施肥をしてもらった。今は遅遅としている芽吹きが、これから急速に進むだろう。施肥の効果も現れて……。
　そして、木々の葉の茂りで、庭の狭く感じられる日が、たちまちやってくるに違いない。

　草花舎の庭も、今は季節の移ろいを待ちつつ、木々は静かである。だが、これからは日々変化し、庭の空間は、地面からと頭上からと、延び広がる植物の命に満たされ、次第に狭く感じられるようになるだろう。毎年そうであるように。

　今すでに春の息吹に満ちているのは、地表である。雑草の類は、とっくに目覚めて、それぞれ地所取りをしながら、目立たない、小さな花を咲かせている。